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2022年10月19日20:02

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神宮スズメの独り言2022秋〜44〜やり切った秋

東都の最終週の1回戦は勝ち点3を持っている3校のうち中央と青山が勝ち、國學院が敗れた。これによって青山が今日勝てば2006年春以来13度目の優勝が決まる。しかしそんなことは当然中央は承知の上である。自力優勝のない中央は全力で2連勝してあとは結果を待つしかないのだ。そして昨日は勝った。今日も全身全霊で勝つだけの話である。

やることやってあとは待つだけ。ある意味簡単なモチベーションである。

その中央と日大との試合が今日の第1試合。昨日は日大が序盤から投手陣が崩れてしまい早々に試合が決したが、今日は先発投手が互いに踏ん張った。中央の石田裕太郎は3イニングをパーフェクトに抑える。日大の山内翔太君も2イニングを無安打無失点。

しかし、3回いきなり連打と四球で無死満塁の大ピンチを迎えた。ここで打席には3番の北村君。4番には森下君とドラフト候補が並び5番は習志野で2019年のセンバツ準優勝時に2年生として試合に出ていた山内君の1年先輩の主力打者櫻井君と続く。一つ間違えば大量点だ。しかし山内君は森下君にタイムリーを浴びたがこの1点で凌いだ。

中央は続く4回も連打と犠打で1死2・3塁から繁永君の内野安打で1点を追加したが、これも山内君は大量失点は免れた。山内君の粘り強い投球だった。

そして日大はこれまでパーフェクトに抑えられていた4回。1死から角田角田勇斗君と中尾勇介君の連続2塁打で1点を返し、さらに盗塁で1死3塁。しかし高垣君の投手ゴロで本塁憤死した。3塁走者は飛び出してしまったから三本間に挟まれて打者走者の進塁に寄与するということではなく、本気でホームを狙った。だが完ぺきにアウトだった。

その後花崎君の安打で2死1・3塁とチャンスを広げるもそこまでだった。

2−1のまま中央は5回6回7回と9人で抑えられ、日大も2本の安打を放つも無得点。そして8回の表、中央も森下君が打った瞬間本塁打という打球でレフトスタンドに叩き込み、投手陣も6回1死1・2塁のピンチからマウンドにたった1年生の三奈木君が好投し無失点に押さえると8回からは大栄君がマウンドに上がった。

仙台育英でベスト8に進んだ彼は現在の中央では押さえのエースとなっている。最終回には1死から連続2塁打で1点を失ったが、清水監督がマウンドに行って一息入れるとその後は冷静に打ち取って中央が3−2で勝利した。

序盤からチャンスを活かしきれず接戦とはなったが、投手陣が踏ん張った中央。1年生の三奈木君と3年生の大栄君がつないで、4番の森下君が本塁打で後押しした。

中央としてはいい試合運びでの最終戦の勝利だったと思う。そして勝ち点4までたどり着いた。あとは勝ち点3の青山と國學院の試合結果を待つだけだ。

日大も優勝の可能性は既に消滅していたが、主将の峯君が7回に代打で起用されてきれいにレフト前に運んだ。1塁に立つと中央のドラフト候補の北村君と並び立つ峯君は身体が一回り違う。同じ背番号1を背負う主将同士だ。だが明日のドラフトを待つ主将と故障でこの1年間は満足に試合に出られなかった主将とはあまりにも違う。

峯君は盗塁すべく果敢にスタートを切ったがアウトとなった。いい写真が撮れたとボクは思っているが・・・

4年生にとっては秋は別れの季節。ドラフトを待つ選手もいれば野球をやめる選手もいる。いややめる選手の方が圧倒的に多い。

この段階では確定はしてはいないが最後まで優勝に望みをつないだ中央、先週の段階で1部残留を決めていた日大。立場は違うが春は最下位決定巴戦を戦った同士だ。最終的には中央が最下位となり入替戦の3回戦で何とか逆転サヨナラ勝ちで残留した。中央の北村主将は頭をまるでスキンヘッドのように丸めていた。

一つ間違えば地獄を見る東都。いや本当はたとえ負けても地獄でもなんでもない。別に殺されるわけでもない。ただ戦っているときの地獄を見そうな経験は今後の彼らの人生に大きな財産を与えるはずだ。

結果以上にこの戦国東都を戦った戦士たちがこれからいい人生を送ってくれることを祈るばかりだ。



2022年10月19日 東都大学野球秋季リーグ戦 第5週2回戦(於 明治神宮野球場)
中央
001 100 010 = 3
000 100 001 = 2
日大

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