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2022年10月08日00:52

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古いテレビシリーズ物を見直すと、オハナシや出来栄えよりトリビアの魅力が大きい。ロッド・サーリング司会による「ミステリー・ゾーン」第13話から第16話を見て。

今回見た4話は次のとおりです。
13「顔を盗む男」The Four of Us Are Dying(監督=ジョン・ブラーム、主演=ロス・マーティン)
14「地球への脱出」Third from the Sun(監督=リチャード・L・ベア、主演=フリッツ・ウィーバー)
15「放たれた矢」I Shot an Arrow into the Air(監督=スチュアート・ローゼンバーグ、主演=デューイ・マーティン)
16「ヒッチハイカー」The Hitch-Hiker(監督=アルビン・ガンツァー、主演=インガー・スティーブンス)

しかし第14話の邦題はなんだ! 原題は「太陽系第3惑星」なのに、ネタバレの邦題をつけやがって。これは許せん。つけた人間を見つけ出して殺してやる(口だけやで)、なんてとっくにお亡くなりでしょうけどね。まだご存命ならコトだな。←わい、満州へ逃げまっさ(by笑福亭仁鶴)。

「顔を盗む男」は、顔を自由に変えられる男の話です。映画ですから1人の人間を4人が演じることになるので大変ですが、ロス・マーティンやドン・ゴードンという傍役俳優の見せ場でもあります。ドン・ゴードンは「タワーリング・インフェルノ」でマックイーンの副官でしたね。この挿話は、顔を変えることで別人になって幸せになったり窮地に陥ったりと、なかなか面白い。

「太陽系第3惑星」は邦題でネタバレしていたためオチが生きません。せっかくの家族による逃避行が台無しでした。フリッツ・ウィーバー(写真2左)とエドワード・アンドリュース(写真2中央)の顔が見れただけで満足するか。←写真2右はジョー・マロスだそうです。

「放たれた矢」は、高校時代に習ってずっと記憶しているロングフェローの詩から題名をつけていますが、オハナシはギャングの仲間割れと同程度。「必死の逃亡者」のチンピラ役だったデューイ・マーティンが、不時着したロケットの生き残りとして、建前を重んじる上官エドワード・ビンズに反発します。

これをスチュアート・ローゼンバーグが監督しているというのには驚きました。彼は編集者として映画界に入り、テレビ黄金期に「弁護士プレストン」「ベン・ケーシー」などを手掛けました。映画では「暴力脱獄」がいちばん有名でしょうが、僕には3時間をこす大作「さすらいの航海」が忘れられません。最初公開したバージョンが2時間14分で、LDのみ3時間超。DVD版も160分程度のカット版です。LDを捨ててしまって大失敗。

そして「ヒッチハイカー」は、何よりもインガー・スティーブンス主演(写真3)だということで、僕には必見のお宝でした。彼女は20歳ごろからテレビに出ているようですが、僕が惚れ込んだのは「すてきなケティ」という1963年のテレビ物です。前後して「ディック・パウエル・ショー」の「トマトの値段」で話題となりました。

今回の挿話は、特に言うべきことはありません。35歳の若さで亡くなった“愛しのお姉さま”に再会できただけで満足(するしかないやろ)。残る不満についてはいつものように、スチュワート・ローゼンバーグとアーロン・ローゼンバーグを混同している情けないデータベースを非難することで解決を図ります。ほんま、しっかりしいや。
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