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2022年10月06日05:43

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神宮スズメの独り言2022秋〜28〜初の完投勝利

東都もいよいよ第4週。この週から東都は正式に神宮を使う。第1週は福島開催。その後の第2週と第3週は土日を使ってマリンスタジアムで行われた。雨で順延となっていた第3週の亜細亜と中央の試合が変則的に先週初めて神宮で行われたが、正式には今日が東都の神宮開幕戦だ。

第3週の唯一の未消化試合で亜細亜を2−1で破った中央は亜細亜を優勝戦線から引きずり落とした。そして今日は勝ち点3で1位の青山学院との試合だ。ここで青山に勝ち点を奪われると中央の優勝はなくなる。いや2連勝で勝ち点を奪っても青山が最終戦で2連勝で勝ち点と取ると勝率の差で優勝はない。優勝を狙うには自力優勝はなくとも絶対に負けられない試合だ。

今日は雨模様の天気予報だったが試合開始の9時にはまだ雨は降っていない。そんな中で始まったこの試合は中央が西舘君、青山は北村君という誰もが予想できる両エースの先発となった。

両エースともに初回は三者凡退。しかし西舘君は2回の表、先頭の佐々木君にデッドボール。背中を向けて逃げた佐々木君の背中だったか、首筋だったか、それとも後頭部だったかはよく分からなかったが、佐々木君はボールが当たった瞬間打席で崩れ落ちた。

投手の西舘君が慌ててマウンドから帽子を取って駆け付けたことからもこの死球が深刻であることを物語っていた。佐々木君には臨時代走が出され、その後グランドには戻ってこなかった。

しかし、西舘君はこの死球の臨時代走の盗塁を刺すと、その後も150キロ以上のストレートと切れのある変化球を駆使してその後はパーフェクトに抑える。

中央も3回まで1安打。青山の北村君は4回の裏、先頭打者をエラーで出すと送りバントと四球で1死1・2塁とされる。ここで捕手が投球をはじいたときに2塁走者が飛び出した。青山の捕手はすぐに2塁に投げた。2塁走者はあっさりと3塁を奪った。捕手は当然ながらボールを持って二三塁間に走っていくというのは高校生でもできるプレーだ。

そして中央の高橋君はライト前に運んで先制。

ここで青山は北村君を替えた。すこしかわいそうに思えた。エラーで出した走者。捕手の判断ミスで3塁まで進塁を許しこの試合初めての安打がタイムリーだ。被安打2、3回1/3を投げ自責点0で結果的に敗戦投手となってしまう。

だが、それ以上に試合の注目は西舘君に移っていく。佐々木君に死球を与えたものの盗塁死で8回まで無安打無四球無得点試合だった。そして24人で試合を終えていたのだ。

中央は5回にプロ注目の北村くんと森下くんの連続2塁打で1点を追加し、7回にも桜井君のタイムリーで3−0と試合を優位に進めていた。

3−0で9回。雨で多くのファンが集まってきていた2階席は大いに盛り上がっていた。無安打試合の可能性は残り1イニングとなったからだ。しかし・・・

青山の先頭藤原君に初球を打たれた。左打者がきれいにミートしてレフト線への流し打ちが2塁打となる。2階席からは大きなため息が漏れる。そして続く佐藤君、代打の松本君も連打で完封すら逃してしまった。しかしこの3連打で西舘君は返って吹っ切れたのかもしれまい。無死1・2塁と続くピンチに1番からの打線だったが3人で打ち取った。

記録も大事だが一番大事なのは勝利である。試合終了の挨拶が終わると中央の清水監督と西舘君は青山の安藤監督のもとへ歩み寄り西舘君は帽子を取って頭を下げていた。恐らく佐々木君の容態を案じて行為だろう。出場困難になるほどの死球でも精神的には持ちこたえて8回までは無安打試合。9回には一打逆転のピンチを招いたがそれも凌いだ。西舘君はリーグ戦初完投勝利だった。

中央が優勝するためには明日も勝たなければならない。しかし勝っても青山優位は変わらない。天候が不安定だが明日も熱戦となることだろう。



2022年10月5日 東都大学野球秋季リーグ戦 第4週1回戦(於 明治神宮野球場)
青山学院
000 000 001 = 1
000 110 10x = 3
中央

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