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2022年10月03日08:45

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神宮スズメの独り言2022秋〜25〜采配

開幕カードで法政を連蔵完封。素晴らしいスタートを切った早稲田。その時の先発は初戦が加藤君、2回戦が清水大成君だった。しかし、2カード目の明治戦では初戦は加藤君が先発するも2−0の惜敗。しかし2回戦では春からリリーフ中心でこの秋からは9回から登場という最後のストッパーとして法政戦に使ってきた1年生の伊藤樹君を先発させた。初回に先制されたものの2−1と逆転し迎えた5回にピンチをしのぎ切れず降板。彼の自責点は2だったが、継投陣も打ち込まれ17―4で敗れた早稲田。

今日の東大2回戦はやはり清水大成君の先発できた。これこそが早稲田だ。あの明治2回戦の伊藤樹君先発はなにかあったのだろうかと思わざるを得ないほど、今日も清水大成君は順調に立ち上がり6回を投げて1安打無四球、併殺もあってきっちり18人で片づけた。

しかし早稲田の攻撃陣がはっきりしない。東大の先発は鈴木健君だ。仙台一高出身の3年生サウスポーは184センチの長身。ストレートは142キロを記録し制球もいい。今シーズンは明治との3試合と慶應戦1試合に登板していたが今日が初の先発だった。

今日は7イニングを投げた。1試合では当然最長イニングだ。そして8安打を打たれて与四球は3。しかしこの3つの四球のうち1つは申告敬遠。残りの2つも次の打者が投手であったり、塁を埋める方が守りやすいというような場面でのストレートの四球で制球を乱してのものではなく意図的な四球だった。しかしその塁を埋めるという場面、1死2塁から当たっている松木君を四球で出したところだ。松木君は昨日の1回戦で突如先発起用され3安打1打点。今日は2番に起用された。早稲田の3番中川卓也君と4番の蛭間君はともに打率は1割台。松木君は5割7分だった。

だが、ここは中川卓也君が意地を見せてセンター前にタイムリー、早稲田が先制した。松木君を歩かせたのは意図的だったかどうかは本当はわからないが、少なくとも併殺も狙えるという意味も含めて守りやすかったのは事実だ。逆に早稲田がここで先制こそしたが、なおかつ続く1死1・2塁を活かせず蛭間君は浅い外野フライ。これまで2安打を放っていた印出君も内野ゴロに倒れた。

安打こそ打たれてはいたが連打は許さない鈴木健君の投球は素晴らしかった。6回の表に打順が廻っても井手監督は代打を出さず継投だった。

そして7回だ。早稲田は6回まで18人で片づけてきた清水大成君を替える。ボクだけではないはずだ。球場から聞こえるファンの声も?が飛び交っていた。まったくその意図がわからない。

得点のチャンスだったから代打を出したという場面でもない。得点差が開いていて経験値の少ない投手を使うということもない。理由が何も見当たらないのだ。

マウンドに上がったのは原君だった。明治との2回戦では飯塚君の不調に火消ができず自身でも自責点5を記録した4年生は清水大成君のあとを継ぎ7回から登板した。東大は当然6回まで3人ずつで片づけられてきたため先頭打者は1番の宮崎君だ。

その宮崎君はきれいに左翼前に流し打って無死1塁。送りバントのあと、3番の別府君の打球はセンターの頭を超えた。安打に犠打、そしてタイムリーと教科書通りの作戦で簡単に同点。しかし別府君は俊足を活かして3塁を狙うもアウト。早稲田は助かったのかもしれない。

東大は8回から鈴木健君に替えて松岡由機君をマウンドに送った。ボクはこれもどうかと思った。9回の表の東大の攻撃は8番からで鈴木君にも廻る。だからこそもう1イニングいって代打かと思った。鈴木君はまだ89球だったのだ。

しかし松岡由機君はあっさりと2死を取った。うまく中継ぎとして機能するかに見えた。だがここからがキモだったと思う。

早稲田の吉納君は2球続けて空振りした。吉納君は鈴木健君の変化球にもタイミングがまったく合ってなかった。松岡由機君はここで一つ遊びたかったはずだ。それがストライクゾーンにいってしまったのかセンター前に打ち返された。ここには悔いが残ったはずだ。

あっさり2死から走者を出す。それがどうなるか、象徴的な試合だったのかもしれない。生沼君にはレフトオーバーの2塁打を打たれて2死2・3塁。ここで松岡由機君は連続死球を与えて押し出し。同点となった。四球ではなくデッドボールが2つだ。2−1と早稲田がリードした。多分これで十分だったとは思う。だがこんな勝ち方では早稲田は気持ちが悪いだろう。

意味不明な継投で同点とされて相手の押し出し死球で勝ち越しなのだから。

しかしそれを払しょくしたのは熊田君だった。完ぺきにとらえた打球は右中間の一番深いところに飛び込んだ。これでかっこがついた早稲田。

熊田君だよなあ・・・

2019年から早稲田の指揮を執る小宮山監督。優勝は2020年秋の1度だけだ。それも2−1とリードされそのまま負ければ慶應の優勝だった早慶2回戦で9回2死無走者から安打で出たのが当時1年生の熊田君、続く2年生の蛭間君のバックスクリーンへの逆転2ランで勝ち越し、その裏の慶應の攻撃を押さえた早川君によって優勝を成し遂げた

監督としては無采配のままで優勝を味わった2年前の秋だ。その小宮山さんが今日も清水大成君を交代させたことによって清水君の勝ちの権利はなくなった。プロじゃないのだからそんなことはどうでもいいのかもしれないが、この采配はチームにはいい気持ちは残さないだろうとしか思えない。

どうせ打たれるのであれば清水大成君続投でも誰も傷つかないだろうし、もしかしたら被安打1で27人完封という試合もあり得たかもしれない。原君が打たれてしまったから批判しているのではない。あの場面で替える理由を聞きたいと思うだけだ。

東大の鈴木健君は早稲田に打たれながらも辛抱強い投球を見せた。そしてこの早稲田との2試合を見て感じるのは東大のエラーの少なさだ。昨日はけん制悪送球で1点を失ったが、今日は無失策。羽織姿の応援団長が一番似合う東大は今日は女性の羽織姿のリーダーがエールを切った。いつも9回には壇上でバケツの水をかぶる東大の応援団。さすがに今日はその女性団長ではなかったが試合中盤までは接戦を繰り広げた東大はいつものように男子団員が水をかぶって最後まで声援を送った。もちろん逆転劇にはならなかったが、火曜日には未消化だった慶應戦が行われる。勝ったり負けたり引き分けたり、あと少しまで来ている東大だが、そのあと少しが大きいことを誰もが知っている。

明後日の慶應戦。井澤君、鈴木健君、松岡由機君。そして応援団のバケツの水までも万全を喫して臨んでくるに違いない。



2022年10月2日 東京六大学野球秋季リーグ戦 第4週2回戦(於 明治神宮野球場)
東大
000 000 100 = 1
000 010 05x = 6
早稲田

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