「ななみの海」 朝比奈あすか、双葉社。
図書館で予約して読みました。
青いな〜、ちょっと肩入れできないな〜、と思いながら読んでいたんですが、読み進めるにつれて、いい意味で主人公が大人になっていくのが伝わってきて、読み終わって、これはひょっとしたら来年の本屋大賞最終10作品にノミネートされるかも、って感じました。
ここでいう大人は、ある程度自分を殺して周りに合わせることも含んでの表現。主人公はいい大人になりたいのだが、私はいい大人=周りに好かれる、いい人生をおくれる、とあまり思っていない。
あくまでもいい大人は、自分と違ったとしても、若い世代から年配の方たちの考え方、生き方を理解、許容できる人だと思う。主人公は結果的に、色んな人達と同じ時代を生きたことで、心の余裕を得たんじゃないかな。
100点満点中70点。
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