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2022年04月12日19:52

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いまのような時代では割と珍しい交流

 3月に栃木県の塩原温泉を2泊で訪ねた折、2日目、温泉の中心部から少し離れたところにある和菓子屋に入った。その店で地域興しの「とて焼き」なるスイーツを食べ、知人に最中を送った。その際、ゆうパックの送り状を見た店主夫人が「ええっ、うちの娘が同じ町内に住んでるぅぅぅ」と驚いた声を上げたことから、親しく会話を交わし、珈琲と温泉饅頭のサービスを受けた、ということはたぶん日記に書いた。
 和菓子屋を出る前に自宅の地図とスマホの電話番号を書いて、「娘さん、よかったらうちを訪ねてください。同じく無料で珈琲をふるまいます」と言っておいた。
 
 今朝、私と話した店主夫人から電話があって、「いま、鎌倉に来てます。娘と母を連れて訪ねていいですか?」と。
 今日は一日、家にいるので、「もちろんいいですよ」と応え、午後2時過ぎ、3人がやって来た。一応参考になるかと思って、普段よく使っている和菓子屋(大くに)に行ってこの店の名物であるゆず餠と道明寺を買った。鎌倉の一般ピープルは普段、こういう駄菓子を食べてます。
 話が弾むこと、弾むこと。
 私はもし編集者にならなければ詐欺師としても充分に通用したかもしれないくらいに人当たりがいい。だからというワケでもないのだが、旅先で思わぬサービスを受けることがままある。しかしながら、肉体的便宜供与を受けたことは一度もないのが、残念と言えば残念とも言えよう。小説に描かれているような「官能のめくりめく一夜」は、見果てぬ夢。
 そんなことはどうでもよいが、こうして接待を受けたり接待したりするのは、生きてるというリアルな実感を味わえる。夫人のお母さんは80歳で、多少足腰の力が衰えていらっしゃる。階段が多いお寺を案内してしばし歩かせたせいか、総門近くまで来たとき、少しの間、休まれた。ふくらはぎを押さえて「ちょっと痛くなってしまった」と言われたので、軽く叩いてあげたら喜ばれた。
 こういうことがあるから生きることに少しは頑張れる。
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