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2022年01月02日21:54

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今日の本棚748♪



「屋上の名探偵」

市川哲也
東京創元社(創元推理文庫)


最愛の姉の水着が盗まれ憤慨する中葉悠介は、独自に捜査を開始。
しかし残された上履きから割り出した容疑者には、完璧なアリバイがあった。
名探偵の誉れ高い、黒縁眼鏡におさげ髪の転校生、蜜柑花子に協力を依頼するが……。

シリーズの連作短編集。
4話が収録されています。
高校が舞台の、所謂〈日常の謎〉物。
著者のあとがきにもある通り、甘酸っぱく眩い青春物でもあります。

こちらは完全にジャケ買いですね。
タイトル見て手に取って、著者の名前見て「お」と購入。
案の定、デビュー作が鮎川哲也賞受賞の作家さんでした。
ライトな舞台設定ながらも、詳細で丁寧な事件の描写は好印象。
しっかりと本格へのリスペクトが伝わる、良質な学園ミステリでした。
最後まで読んでようやく気が付きましたが、これデビュー作から続くシリーズの、前日譚的立ち位置だったのですね。
名探偵が生まれたゼロの物語。

これは俄然、他の作品も読みたくなってきました。
やっぱり名探偵ってのは、バディがいなくちゃいけないのだな〜ぴかぴか(新しい)ぴかぴか(新しい)


(古)
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