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2021年10月04日15:49

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【バレエ】デンマーク王立バレエ「白鳥の湖」(配信)

緊急事態宣言解除のニュースを見ていたら、さっそく街へ繰り出していた連中のインタビューが流れていた。彼ら曰く「これで大手を振って外出できます」

いや、そうじゃないから。

こういう物事の本質を理解できない頭の軽い連中のおかげで、いつまで経ってもコロナ禍は終息しないのだろう。ちなみに彼らが着けているマスクは「効果がない」と言われているウレタン製だった。(笑)

感染者が急に減ったのは、ワクチン接種の進んだことが大きいのだろう。相変わらず根拠無く接種を拒んだり、ワクチンを打てば「コロナに罹らない」と誤解している、「物事の本質を理解していない」人たちもいるが、それは脇に置いといて、免疫のメカニズムから類推できることはある。

ウイルスが体内に侵入した時、その後の勝敗を分けるのは、ざっくり言ってしまえば人体の免疫の対応速度とウイルスの増殖速度、どちらが早いかということになる。

スタート(感染)時点で、体内に取り込むウイルスの量が少なかったり、多くても身体の防衛力(免疫力)の対応速度がそれを上回っていれば、発症しない、もしくは重症化しない確率が上がる。

デルタ株の感染力が強いのは、増殖速度が速く、対外に排出されるウイルス量も多いのが一因とされるから、ワクチンを接種することで体内のウイルスの増殖量が抑えられれば、排出される量も減る。つまりデルタ株の感染力自体に変化はないが、体内での増殖環境が変わったことで、見かけの感染力が低下したのが今の感染者数減なのだろう。

ただし留意しなければならないのが、検査数も減っている点。8月のピーク時には2.5万件/日だったが、今は5分の1にまで減っている。そこで目を向けるべきなのが陽性率だが、2.6%とまだ安心できる数字ではない。

またワクチンの効果を支えているのが、飛沫の発生を抑制し、吸い込み量も減らすマスクだが、宣言が解除されたからと油断しマスクをしない者が増えたり、向かい合っての飲食の機会が増えれば、当然感染のリスクは増す。ワクチンの接種がさらに進み、医療体制が整い、治療薬が出回って、脅威が季節インフル並みになるまで、もうひと頑張りなのだが。


今週金曜日からKバレエ「シンデレラ」の配信だから、チケットの手配をしようとKの公式サイトを開いたところ、公演概要を見ても「配信」の文字がない。日程表までスクロールしても、やはり記述がない(以前の配信にはあった)。

また「お知らせ」を掘らなければならないのか、とうんざりした時、ふと問い合わせ先としてリンクが張ってあるチケットスペースの文字をクリックしたところ、「ニュース」の中ほどに申し込み案内があった。Kとの付き合いは今後減るだろうから、もういいけどさ。(笑)
https://ints.co.jp/_upload-files/Kballet-Autumn2021-live.pdf


バレエの事情通さんがデンマーク王立バレエの「白鳥」配信を教えてくれたので、さっそく観てみた。
https://kglteater.dk/xtra/forestillinger/forestilling-svanesoen

以下はネタばれがあるので、ご注意を。


デンマーク・バレエと言えば「ブルノンヴィル」「ラシル」「ナポリ」の単語が脊髄反射で思い浮かぶが、「白鳥」は観た記憶がないので(部分的になんとなく見覚えのある場面もある)さっそく楽しむことにした。

具体的な収録年はわからなかったが、芸監ヒュッベさんの版とのことなので、2008年以降、客席やオケピの様子からコロナ以前の比較的最近の舞台ではないだろうか。

人に薦めたいかと尋ねられれば、ちょっと微妙。(笑)

衣装や舞台装置のデザインは「スターウォーズ」みたいで面白いし、物語の展開や振付も一工夫されているので、私のように様々な版に興味があるという人なら、話のネタに観ておいても損はないと思う。

ただしダンサーたちの力量は、「鍛錬した結果、ちょっと上手くなったパリオペ」レベルなので、魅力的とは言い難い。ロットバルトや王子など、男性ダンサーには気になる人もいるが、総じて女性陣が弱いところもパリオペに似ている。このバレエ団の出自を考えると仕方がないとは言え、「ナポリ」や「ラシル」の出来を期待するとがっかりするだろう。やはりプティパの時代の振付は難しいということか。

ラストはバッドエンドだが、一味違う仕上がり。1幕冒頭からロットバルトが摂政(?)として登場、教師陣や道化、王子の友人たちを仕切っている。ベンノはトロワの男性を兼務。1幕1場の基本的な流れは一般的な「白鳥」と同じだが、随所に「ロットバルトが何か悪だくみをしている」的な演出が織り込まれている。

1幕2場に大きな改変はないが、ダンサーの力量を考えると、ここの版を楽しむのなら、いらないかもしれない。「白鳥」で1幕2場をパスというのもどうかと思うが、観ていて眠くなった。オデットは、ここの女性陣の中では上手いというレベルで特筆したいほどではないし、群舞も普段からブルノンヴィル・ステップを踊っているだけあって、溶けていくアイスクリームのようなパリオペ群舞みたいにぐだぐだにはならないが(最後までフォーメーションは維持している)、足音も大きく優雅さが足りない。

一方2幕のディベルティスマンは振付が全面的に改められているため(コンテ寄り)、踊り手たちものびのびと踊っている感があり、ロシアとスペインの姫様はちょっとほかの踊りも観てみたくなった。

3幕最後、王子はオディールと結婚させられる。オディールはロットの娘らしく、王国に傀儡政権を敷くのがロットの目的なのだろう。(笑)
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