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2021年07月25日21:55

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捕獲への道【生態と性格の見地から】

■体長2メートルのイグアナ逃げる 埼玉・川越の住宅街
(朝日新聞デジタル - 07月25日 18:08)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6604462

商品として飼育したことがあるので、或る程度分かるのだが、イグアナの中でも最もペットショップで取り扱いが多い部類である。このサイズでも1万円+ぐらいが相場である。大きさもオオトカゲを除けば大型な部類で、寿命も10〜20年と比較的トカゲの中では長寿に入る。大体3年〜5年でこれぐらいの大きさに成長してしまう。お騒がせしたアミメニシキヘビはメスの方が大きくなるが、イグアナはオスの方が大きくなる。

尾の部分が長いとはいえ、ジェラシック・パークを彷彿とさせる生き物が街中を徘徊しているとあっては、住民は気が気でないだろう。しかも2メートルということは尾の部分が長いとは言っても、完全にアダルトサイズである。

コロナ禍で室内で飼えるペットが増えて来たが、この大きさなので、結構前から飼われていたのかもしれない。壁や床はこのサイズになると鋭い爪でボロボロになる上、ガラスケージは簡単に壊されるから、アパートでは先ず飼えない。記事のようにケージということになるのだろう。

前回お騒がせのアミメニシキヘビと大きく異なるのは、同じ爬虫類でも機動性が高い動物であることだ。この大きさになると、元々水辺にいる爬虫類なので、入間川も自分で泳いで渡ることも出来るだろうし、鋭い爪で樹木に這い上がる事も簡単に出来てしまう。動きも素早い。

ただミニ恐竜のようなスタイルとは裏腹に、意外にも草食性で、基本的に発情期でなければ性格は大人しい。

餌の頻度もニシキヘビとは異なる。ニシキヘビは1週間に1度か、10日に一度ぐらいでも良いが、イグアナは一日一食か二食、それも砕いた野菜をメインに与えられていることが多い。原産は中南米で暑いところだからだろうか、糖分の多い野菜と果物をよく食べる個体が多い。

グリーンイグアナはこのような性格なので、機動性はニシキヘビよりは高いが、餌の頻度は多い。ということは畑で野菜を食い漁っているところを発見したというパターンが考えられるかもしれない。

或いは日本の日光では彼らの生育に必要な紫外線がやや足りない為、「脱走」の後は入間川河川敷、駐車場で日光浴をしている可能性も考えられる。

逆にそういうチャンスが無いと動きが早いので、なかなか捕獲は難しいかもしれない。ペットとしてのイグアナの環境だが、生息している中南米の気温に合わせるのが良いので、昼は27〜32℃、夜は25〜30℃で飼育されていることが多い。

正に川越あたりの夏の平年の気候である。

記事にもあるように、基本的に大人しい性格である。また脳もヘビに比べたらかなり大きいので、利口で人慣れしやすい爬虫類のひとつである。ボールパイソン(ボールニシキヘビ)のようにハンドリングは難しいが、野菜を砕いて、手のひらに乗せて食べさせるようなことを回数を掛けてやると、飼い主と認識して貰えるので、割と懐きやすい。

しかしながら、最もやってはいけないことは、頭に触れること。たとえ飼い主であってもこれをやると容赦なく噛みついて来る(私も噛まれたあせあせ(飛び散る汗))。犬猫とはこの点が全く逆である。彼らにとって最も大事な部分のようだ。

もし見つけたら、頭には触らない、この事は忘れないで頂きたい。

一度も触ったことがなく、お手元に手袋(出来れば革手が望ましい)が無いならば、たとえ相手が暴れなかったとしても、爪で腕が傷だらけになることは十分あり得るので、手出しをせずに関係各署に連絡した方が無難だ。

一日も早い捕獲を願っている。

(了)
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