この前の神社仏閣巡りの時、山蛭に吸血されてから2日経過、まだ完全に血がとまりません。
只今、出血大サービス!
今回「出血」したので、今後は「大サービス」期が来るかもしれません。
何故なら日本神話の中にも「蛭」が神様となって出でくるからです。
蛭子、と書いてエビス、七福神の恵比寿様を別名そう書きます。
恵比寿様は 伊弉諾尊 (いざなぎのみこと) の子供の 蛭子尊( ひるこのみこと) が元になっているとされます。
足が不自由だった蛭子尊は、幼少時に親の伊弉諾尊に葦の船に乗せられ海に捨てられてしまい、漂着した地で海の神様として祀られました。
なんでも、蛭子尊は手足が短く見た目が蛭のような身体だったとも言われています。
恵比寿様のご利益は、豊漁繁栄、航海安全、金運良好、交通安全、心願成就とマルチで、七福神のリーダー格です。
どんなご利益あるかなぁ〜。
ちなみに、
蛭には種類がいろいろあって、「山蛭」は他の蛭より見た目がかなり小さいです。
蛭はだいたいナメクジの様な形をしていますが、山蛭は尺取り虫のような動きでかなり俊敏に動きます。
しかし、一旦吸血すると吸った血で身体が何十倍にも膨れ上がり、見た目は赤黒いナメクジそっくりになります。
また山蛭は小さく(吸血するまでは)て動きがとてもユーモラスで可愛らしく、近くによると熱や二酸化炭素に反応して、まるで目視しているように、ピョコピョコと歩いて寄ってくるのが、また愛くるしい(さぁ、食事にありつけたぞ)
日本では、医学が発達していなかった時代、うっ血に蛭を使って血を吸わせて治療したり、ドイツでの最近の研究で、ヒルを使った治療法には、膝の関節炎患者の痛みと硬直を和らげる効果があると米国の学会誌に報告しています。
またヒルの唾液には炎症を止める物質や関節炎症状を和らげる化学物質などが含まれており、ヒル療法は安全で、十分に耐えられるものだという発表がされています。
山岳系の飯綱権現神社などへの参拝は、かなり階段や坂を登るので、膝関節の痛みを取ってくれた山蛭は、むしろありがたい益虫かもしれません。
更に、吸血虫と言えば、身近なダニ、蚊、アブなどいますが、蛭はダニや蚊のように病原菌を媒介しませんし、アブの吸血のように痛みもありません。
蛭はヒルジンと言う、麻酔成分と鎮痛作用のある物質を出しながら吸血するからです。
なので、全く痛みも病気になることもありません、血が固まらない成分さえなければ。
とは言え、それほど出血はしないのでそのまま絆創膏を貼ってしばらくすれば傷口は塞がります。
また、蛭は塩などで溶けてしまいますが、どちらかと言うと、ナメクジよりミミズに近いのです。
蛭やミミズは「環形動物」でナメクジは「軟体動物」なのです。
そして、蛭の血栓溶解成分は、ミミズにもあります。
ここでも前に紹介した LR(ルンブルクスルベルス)は、蛭の唾液の成分である血栓溶解成分ヒルジンと似ていて、自分は現在毎日ミミズの粉末錠剤を血栓予防のため飲んでいます。
いつもお世話になっているミミズの親戚の蛭ならば、遠回りな恩返し(恩送り?)ができたのかもしれません。
山岳系神社へ参拝した時は、もし山蛭が寄ってきたら、手荒く扱わずに、許容範囲の中で血と一緒に悪い憑物も吸い取ってもらうのもいいかもしれません(笑)
ちなみに今回の神社は津久井、八坂神社です。
本堂までの階段上がればすぐにたくさんの生「恵比寿様」が迎えてくれますよ。
山蛭は一度吸血すると、3、4ヶ月は生きのびるそうなので、その間にまた参拝しても血を吸われることはありません、その山蛭だけには。
最近、七福神を参拝していないので、次回は七福神、特に恵比寿様が祀られている神社もまわろうかなぁ、と今思っています。
合掌
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