鉄輪井戸の後、大善院、佛光寺、南座、めやみ地蔵を巡り、本日の目玉、古田織部美術館へと鴨川沿いに、自転車を走らせる。
途中、現在の歌舞伎の元を作った出雲阿国像を見つける。
昨日とはうってかわって天気は最高、こんな河原があれば遠くへ行かなくても充分充実した休みが過ごせるだろう。
老いも若きも晴天のもと、それぞれに楽しんでいる。
ちょうどお昼になったので、先程四条駅付近で購入したハンバーガーを、川岸のベンチでいただくことにする。
まずは川を眺めながら、先程買ったみたらし団子をいただく。
おっ、あそこにサギが一羽いるではないか!
と思ったら、バサッと言う音が右手にした!
えっ、何?
痛くはない。
かまいたち?
血も出ていない。
気持ちが落ち着き、手にしていたみたらし団子が無いことに気づく。
これは覚えがある、かつて江ノ島でハンバーガーを食べていた時に、後ろから音もなく飛んできたトンビにハンバーガーを取られたことがあった。
なんと、ここでまたトンビに油揚げならぬ団子を取られるとは!
サギだ、いや、トンビだ!
トンビのサギだ!
とは言えそのやり方はあっぱれ、まさに「名義賊」。
知らぬ間に後ろから忍びより、人を傷つけず、一瞬でお宝を頂く。
足もとにーからみーつく、赤い波をーけぇーぇてー♫
あまりの見事な手口に、今度は前からも来てほしくなった。
後ろから前からどうぞ〜、後ろから前からどうぞ〜♫
(このジャケ、中学生まではお宝でした)
隣で家内は泣きそうなほど怖かっていた(歌っていた自分にではなく、トンビのほうに)。
しかし、自分はびっくりしただけで、その後、カラスやスズメ、ハトが飛んできたので、エサをやった。
鳩のようにおとなしい性格の鳥もいれば、トンビのように利口な鳥もいる、いわんや人間、おや?
大量の鳥に襲われる、ヒッチコックの「鳥」、実は親日家の彼は、ここでその構想を練ったとか、練らなかったとか。
トリビアンな鴨川、ちょいなちょいな。
きっと、自分より前に来た人が、同じように鳥にエサをやったから、自分がトンビに狙われたのかもしれないと思い、楽しいエサやりを止めてまた自転車で美術館をめざすことにする。
鴨川には、うしろの百太郎ならぬ、うしろからのトンビだろう、がいるのでご用心。
https://youtu.be/0yTe7X3irMk
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