次は石像寺。
ご近所さんらしい人が、何人かが出ては入ってくる、地域密着型のお寺さんだ。
ここの石像は日本最古だそうだ。
抜苦与楽の仏の教えの文字が門にかかっているように、ここでは絵馬ではなく、釘抜きを奉納する。
別称は釘抜地蔵尊。
数え年と同じ竹串を持ち本堂を一周回り、一本づつ返却すると言う正式な参拝方法がある。
さほど大きくない本堂なので自分も挑戦したが、なかなか難儀だった。
一周三十秒だとしても、ニ週で一分、六十周だと三十分にもなる。
はじめに計算していたらたぶん挑戦しなかったかも。
ここはどうやら「間」も抜いてくれるらしい。
竹串には名前と年齢が書いてあり、希望すれば奉納できるのだろう。
中には80歳超の文字もあり、本堂を80周したことになる。
最後の力をその竹串からもらい完走した。
釘抜地蔵尊の由来は、ある日道林と言う男性が急に手のひらが痛みだした。
どうしてもなおらず、ここの地蔵尊にお祈りにくると、その日に地蔵尊が夢に出てきて「お前は生前人を恨み五寸釘を藁人形に打ち込んだ報いで、手のひらが痛む、慈悲でそれを抜いておいた」
あくる朝地蔵尊に行くと、地蔵尊の前に二本の血のついた釘がおいてあったそうだ。
ここでは、手ぬぐいを購入「手抜く杭」と勝手に洒落てみる。
ご利益ありますように。
次は平野神社。
ここは只今本堂改修中、誰もいない。
ここには、日本一大きな磁気をおびた石があり、まさしく磁石がある。
ここに購入した御守を貼り付けてお願い事をするのだ。
ひとてま加えるとご利益が増すのだろう、料理のように。
京都の寺社は、たとえどんなに小さくとも、それなりのいわれ、伝説、御由緒がしっかりとあり、それを紐解きながら参拝するのは本当に楽しい。
そしていよいよ次は北野天満宮。
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