不思議不動院の次は、今回の目玉「頼光塚」すなわち「土蜘蛛塚」がある、上品蓮台寺。
ここも誰一人いない。
コロナ禍のせいではなく、認知度が低いせであろう。
それほど広くない境内なのに、東西南北、本堂を中心にお寺のお墓が散在している。
その北側の墓石の中を歩き、一番奥の大木の根元にあったのが、頼光の石碑、知らない人は絶対訪れない場所だ。
根元の石碑は、そのうち大木に飲み込まれるのではないかと言うほど、すでに木と一体化してしまっている。
説明書きにもあったが、土蜘蛛は妖怪ではなく、土着民だ。
それを妖怪仕立にして謡曲などにはえがかれている。
しっかり手を合わせて、次は信長とその息子が祀られているの、建勲神社へと向う。
建勲神社は船岡山の上にあり、途中、唯一犬を散歩している人に会う。
建勲神社は「日本が外国に侵略されなかったのは信長のおかげ」だとして、明治天皇が創建している。
境内はさっぱりしていて、御陵を彷彿させる。
船岡山は、平安朝の昔には清少納言が枕草子で「丘は船岡・・・」と讃え、大宮人の清遊の地だった所だったが、いまでは有名な心霊スポットでもある。
理由は4つ。
1つは応仁の乱の戦場だったこと、2つ目は昔の墓地、蓮台野だった、3つ目は昭和59年に警官射殺事件があったこと、4つ目は首吊り自殺が多い。
更に、船岡山は刑場でもあった。
これだけ揃っていても、よくも悪くも霊感がないので助かった。
境内の狛犬がとにかく立派で、魑魅魍魎などとても入っては来れないくらい威厳がある。
しかし、信長の墓はここには無く、今回は行かないが少し離れた阿弥陀寺にある。
桜井識子さん曰く、信長さんはここにもまた阿弥陀寺のお墓にもいないそうだ。
生前の殺生からあの世でもこの世でもない場所で捉えられているらしい(詳しくは、京都でひっそりスピリチュアル)
ここのご住職は面白い方だった。
自分は頭が悪いから、と何度も言っていたが、本当にそう思っていたら言えないだろう。
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