「毎朝の通勤電車がこんなに空いていたらなぁ」
新幹線の中、小雨にもかかわらず、富士山と虹を見るとこができた。
これは吉兆、楽しみだ。
駅に着く。
観光客がいない。
「歩く川のほとり 行き交う人に なぜか 目を伏せながら 心は…ゆく」
まさに我が意を得たり。
中川会長ほどになれば、堂々としていられるのかもしれないが、自分は下級市民なので、同じ事をしても悲しいかな堂々としてはいられない。
ご贔屓のレンタサイクル風音さんへ、手土産を持って、電動自転車と今回初めての充電器を借りに向う。
毎回、1日で半分以上の充電を使ってしまうので、今回は充電器も借りたのだ。
借りた自転車でまずは挨拶代わりに金閣寺へ行く。
例年のこの季節にはありえないくらい人がいない。
予想以上だ。
密にならずに、好きな場所から金閣寺を堪能出来るのは嬉しい。
金閣寺の総門には「五用心」と書かれた看板があり、なかなか洒落ている(感染対策のことではない)
また入寺には、御札が渡される。
家に帰ってそのまま神棚に飾れるように。
隅々まで考え尽くされたおもてなしだ。
また境内には白蛇様の塚があり、ここで雨乞いの儀式が行われていたらしい。
本日は雨乞いをしていないのにも関わらずの雨、神様は本当に気前がいい。
金閣寺は見事だ。
…が完璧すぎて隙がない。
江戸時代なら「気に障る」=キザなのである。
隙があるほうが、個人的に好きだ。
変わり者の自分は、美醜の価値観が人とは違っているので、さささっと一通りの見学をして早々と次の場所へと向う。
実際、ここは話の種に参拝したのだから。
次は本当に行きたかった不思議不動院、不思議なご利益がたくさんあったのでこう呼ばれたそうだ。
境内には誰もおらず、社務所には御高齢の姉妹のような2人の女性が出迎えて、本堂の不動明王像へと案内してくれた。
ここで購入した御札は張りっぱなしでいいとの事。
「りっぱなし」は素晴らしい。
でも、りっぱなご利益はありますように。
不動明王と狸のコラボレーション、この感覚が、不思議不動院だ。
https://youtu.be/UaKe0TwITlc
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