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2021年04月18日05:30

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神宮スズメの独り言2021春〜15〜エースの主将

法政の三浦君は開幕週で慶應を相手に無安打試合をやった。四球で出した走者を内野ゴロで生還を許したためノーヒットノーランという記録には至らなかったが、その三浦君は今日の第2節立教との1回戦に先発。立教の先発は智辯和歌山出身の2年生池田陽輔君。忘れもしないあの奥川要する星稜との3回戦。延長タイブレークまでもつれた試合で途中登板ながら奥川と投げ合ったあの試合。コロナ前の話だ。甲子園は大観衆だった。

池田君は立教に来て1年生から投げている。だが、ボクが甲子園で見たあの姿はない。それは大学のレベルが高かったのか、それともあの大観衆がない神宮では力が出なかったのか。それはわからない。だが、2年生となった彼は変わる可能性は十分ある。立教としての開幕試合の先発を命ぜられたのだから。

だが、先攻の法政はその池田君を攻め立てる。先頭の宮崎君が安打で出塁しすかさず盗塁。その後斎藤君と小池君のタイムリーで2点を先制した。

三浦君は投げる前から2点のハンデキャップを得た。対する立教の先頭打者は道原君。その道原君は三浦君の初球を狙い打った。引っ張った打球は右翼手を襲う。3塁寄りの2階席にいたボクには右翼手の動きがよく見えた。突っ込むかどうか・・・・

彼は躊躇したが結局前進してダイレクト捕球を試みた。だが、ボールはそのグラブの下を抜けてフェンスまで達する。道原君は一気に3塁ベースを回ってランニング本塁打となった。

2−1・・・・

今シーズン1試合9イニングで無安打だった三浦投手から立教はたったの1球でノーヒットもノーランも逃れた。だが・・・・

結局は三浦投手に抑えられる。立教はその後2回3回4回と無安打。しかし、法政も立教の池田君が立ち直り2回3回と1安打ずつをはなったもののその後は立教の継投策にも封じられ4回から8回までは一人の走者も出せなかった。

序盤の法政はチャンスを作りながらも追加点を奪えず、逆に立教は安打はなくとも四球でチャンスを作るが得点に至らない。

そして迎えた最終回。雨が降りしきる中、法政は1死から2塁打が出て死球もあって2死1・2塁としたが得点にはならず、その裏の立教はこの日4本目の安打で東君が出塁して1死1塁。内野ゴロで2塁に進み、代打の吉岡君がセンター前安打で2塁走者はホームイン。同点とし、さらに法政のバックホームが乱れて打者走者は3塁まで進んだ。しかし結局最後は三振で2−2の引き分け・・・・

これをどうとるかだ。

法政の三浦君は慶應との第1節で無安打試合を演じている。今日も被安打は5本だ。2試合完投。18イニングで被安打は5本。だが、自責点は3である。18イニングで20本の安打を打たれても無失点の投手もいるだろう。逆に言えば無安打でも1点を取られた三浦君。

もちろん試合の展開にもよる。慶應との試合は2点差だった。1点は勝利のためならどうでもよかった。だが今日は1点差。それも初回は大量得点のチャンスを逃して2点止まりのあと、その裏の初球のランニングホームランでの1失点だったのだ。

エースの主将というのは最近では昨年の早稲田の早川、そして明治の森下の例があるが、ともに完投能力を駆使してさらにはここ一番ではストッパーとしての役割も果たしてきた。三浦君は昨年はクローザーとして数回しか投げていない。法政は監督交代があったため方針が変わった面もあるかもしれないが、せっかくの好投が活かされないのはどうだろうか。もし彼が主将でなかったら、終盤での継投も当然あったと思うが・・・・

エースが主将であるからこそそれが強みになる部分もたくさんあるが、それに頼りすぎてうまくいかない場面もあるように思った。

昨日は中央が2死無走者から連打でチャンスと作って主将の古賀君が本塁打を放ち3−0で開幕6連勝を飾った。三浦君は福岡大大濠時代古賀君とバッテリーを組んでセンバツベスト8に入った。その時のメンバーとして今日出場していた立教の東君や佐藤君もいる。かつてのチームメイトも今はいろいろなチームで頑張っている。

いろいろな立場で頑張る大濠のメンバー。そんな中で三浦君は主将としての責任を感じるだろうが、あまりそれを負担に思わず伸び伸びと投げてほしいような気もする。彼が1年だった時の春が一番良かったということだけは避けたいと思う。



2021年4月17日 東京六大学野球春季リーグ戦 第2節1回戦(於 明治神宮野球場)
法政
200 000 000 = 2
100 000 001 = 2
立教

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