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2021年03月22日00:02

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今後の日本のスマホ市場の勢力図

今売れてるスマートフォンTOP10、シャープの5Gスマホが初TOP10入り 2021/3/21
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=87&from=diary&id=6454165

■日本人のiPhone信仰は世界的に見て特殊■

こちらのニュース記事を拝見すると、順位からしてアップルのシェアが圧倒的である。
イギリスに本社を置く世界的な調査会社であるKANTER社が行った2020年6月の調査によると、日本におけるスマホのOS別シェアは、Androidが50.2%、iPhone(注・以下、iOSとする)が49.7%、その他(Windows Mobileなど)が0.1%となっている。

この傾向は世界的なのかと思いきや、決してそんなことはない。

部品その他を中国や新興国から調達しているのだから、中国のシェアは多いのかと思いきや、数字は大きく反転し、同社の調査になると、何とAndroidが83.1%、iOSが16.9%となる。スペインに至ってはAndroidが89.3%、iOSが10.7%という低さである。スペインほどではないが、イギリス、フランス、ドイツ、イタリアも矢張りiOSは少数派である。アメリカ本国は流石にシェアは高く、43.1%だが、それでも過半数はまだまだAndroidである。

日本人のiPhone信仰の凄さを改めて思い知る。次に国内のシェアだが、2位はソニー、3位:シャープ、4位:サムスンとなっている。

iPhoneのシェアに隠れて目立たないが、意外と言っては難だが、シャープのSENSEシリーズもランクインし、なかなか健闘している。iOS勢がなければ日本で最も売れているスマホのひとつと言っても良いだろう。SENSEシリーズは実は日本専売商品。スクリーンは流行りの有機ELではなく、お得意の液晶。先代のSENSE3は200万台以上日本では売れた「国民機」と言って差し支えないかもしれない。4シリーズも手堅くつくられている。4シリーズのCPUはスナップドラゴン710。そんなにヘビーなゲームで無ければ使いにくさを感じさせないスペックだ。またバッテリーも4.5A(アンペア)でミドルスペックのAndroidでは大容量の部類に入る。耐水性も高く、基準上は水没させても問題のないレベルだそうである。ボディも実は流行りの樹脂ではなく、アルミニウム製。にも拘らず、ランクインしているOppo Reno3Aと同じ170g台。そんなところも受けているのだろう。

■今後は日本経済の凋落で中国勢が日本市場では更に躍進する気配■

このように日本国内では圧倒的なシェアを誇るアップルだが、直近の売上高別の国内シェアは落としている。

この背景は価格、もっと言えば日本人の一人当たりの国民所得が低下した事と無関係ではないだろう。今や一人当たりの国民所得はIMFのデータでは主要国で日本より下はイタリアと韓国しかない。欧米各国とアメリカの一人当たりの国民所得では日本を突き放している。

シンガポールにすら日本は抜かれているのが現実だ。これで先進国面していられるのだろうか。そんな面をしているのはバブル世代までで、それ以降の世代の殆どは日本が先進国だなんて、最早これっぽっちも思っていないだろう。経済愚策は今後も続くと身構えている。

論より証拠。

給与では遂に韓国すら抜かれたという統計もある。給与所得、1996年を100とした場合、主要国で日本だけがマイナスで、94.7だった。

一方、「自己責任論」のメッカでもあるアメリカは日本の1.5倍になり、新卒者に月収50万円を支給する大企業も今や全く珍しくない。それだけ貰っていれば、確かにiPhoneに12万円も支払う事も出来るだろう。

コロナ対策を見ていても、景気対策は何一つやろうとしないところを見ると、我々の所得は下がりっぱなし。韓国にすら抜かれるのは時間の問題である。

ではこのままジリジリとシェアを下げるのかと思いきや、SEが出た。SEは実勢価格で5万円未満。中堅のAndroidとプライスラインではまともに被る為、当分iOSのシェアは手堅く続くだろう。

このmixi記事のベストテンにランクインしていない、中国のスマホの小米(シャオミー)は2020年にCMで物議を醸した。性能自体はRedmi 9シリーズのバッテリー容量は何と6A(アンペア)で、デュアルSIM、ゲームをやるにはちょっと足りないかもしれないが、CPUはスナップドラゴン665。しかしCMが「日本の広島原爆を想起させる」と非難が殺到、CMの削除を余儀なくされる。なので、ランク外となっているが、ソフトバンクでは9Tシリーズを大手キャリアでは独占販売とした為、2021年はカムバックしてくる可能性が高い。

但し、手を出すのは様子見の方が良いかもしれない。

アメリカのトランプ前政権はファーウェイを叩きまくり、最早最新の機種ではグーグルは使えなくなっている。バイデン政権も先日、人民解放軍に最も協力的な通信会社とマークし始めた。シロと判定されるまで購入は見合わせるか、OppoのRenoシリーズにした方が無難かもしれない。

Oppo(オッポ)はCMで取りこぼしコースを辿ったシャオミーを尻目にイメージ戦略で日本市場に食い込んでおり、好調である。指原莉乃と木梨憲武が出ているCMを御覧になった方もおられるだろう。

OppoのReno(リノ)シリーズがランクインしている。触れ込みは「余裕」だが、別段余裕とは思わない。しかし日本の都市部のユーザーにとって必須となりつつある、防水、防塵、おサイフケータイ機能の3点セットを外していない。合理的で「これで十分」と思わせるものがある。OppoのReno3Aは売れ行きが良いそうだが、CPU自体はグレードダウンが惜しいところか。3Aはスナップドラゴン665に対し、先代は710だった。但し設計年度では665の方が新しく、エラーは少ないとのことである。ただ初めてのスマホだったら、これでも良いかもしれない。先代をお持ちの方はリノAからリノ3Aに買い替えず、引き続き使い続けた方が満足感は高いかもしれない。

今後の日本のスマホ市場は販売台数では相変わらずiOSの優位は揺るがないものの、我々日本人の一人当たりの国民所得が上がる要素は余りない為、売り上げは低下、代わって中国勢が躍進して来る可能性が濃厚である。

(了)
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