朝の10時、iMacの前に座っておとなしく翻刻をしていると、メールの着信音が小さく鳴ったのでメーラーを見たら、ヤマト運輸から配達完了のメール。楽しみに待っていた物なので、置き配場所に指定している玄関前に出てみたら、なかった。
おかしいな。メールに「荷物画像を確認するにはこちらをクリック」というURLがあるのでクリックしてみたら、URLは存在していなかった。
仕方ないのでヤマトの営業所に電話をしたら、調べて折り返し電話をすると言う。
これは詐欺関係か?
15分後、電話があった。
初めたばかりなのですみません。間違えて隣りの家に置いた、と。
「これから引き取って、あらためてお渡しします」と言うので、「いいよいいよ、ぼくが隣の家に行くよ。10分以内に電話がなかったら無事受領だと思って」と返した。
隣家の玄関先にあった。詐欺じゃなくてよかった。
集中力が途切れてしまったので、iPhoneでニュースを読んだら、パイオニアが子会社である地図作成子会社を投資ファンドに売却、という記事があり、読んでいるうちに一抹の淋しさを覚える。
日経の記事によると、パイオニアは2015年に音響&映像事業部を売却している。これはよーく知っていて、いま自室で毎日2時間は使っているミニコンポはパイオニア最後の製品だ。大型家電チェーン店で2度3度、聞き比べをして慎重に購入した(安物系)ミニコン。
パイオニアはかつての音響製品の雄であり、自動運転の実験が始まった頃はカーナビ搭載の地図精度が日本でナンバーワンだった。音響と地図がなくなって、パイオニアは何の事業をする会社になったのだろう。
これに限らず、日本の大手家電メーカーは中国の擡頭以降、百戦百敗の低落傾向となって、たとえば今、ノートブックパソコンやスマホですら、MADE IN JAPANは一台としてない(ソニーブランドなどがまだあるが、外資系だったり、部品も製造工場も中国だったりする)。
製造業が人件費削減で海外(とくに中国)に生産拠点を求めたことが、ブーメラン状態となって、逆輸入となった。まだブーメランのようにそのまま戻って来ているうちはよかったが、とうとう工場も技術も手放すハメになってしまった。技術立国だったはず、開発者(研究者)の質もよかったはず。
官民あげてのコスト削減がこうした事態をもたらした。国家予算に占める教育費の比率がOECD各国で最低水準になった。国立大学といえども、自ら稼いで維持せよと言う。
安倍が偉そうに高等教育の無償化を誇っていたが、私が育った時代、公立高校・国立大学ともただに等しかったし、奨学金が何種類もあってしかも公務員等の仕事に就けば返済しないでいいような特典さえあった。
金持ちが貧乏になっていく凋落過程がなんとも莫迦っぽい。
パイオニアの記事に続いて読んだのは、年金で生活できるかというしょぼい記事で、できるわけがありませぬ(苦笑)。55歳の頃から「ねんきん定期便」という通知が届き始めたのだが、当時に示された額より年間10万円ちょっと低くなっている。今の50歳以下だと、年金支給開始が67歳か70歳あたりまで引き延ばされた上に減額されているだろう。アソウとかいうこれまた最上級の莫迦政治家が、老後に2千万円必要という官僚が書いた意見書を否定して受け取らなかったが、実は官僚の報告書こそ正しい。いや、大病というような不測の事態を折り込むと、2千万円では足りない。
自民党の腐りきった政策が積もり積もって国そのものが腐敗していくなかで、それでも自民党の一強が続く。
昼ごはんを食べたあと、あまりにぽかぽか陽気だったので、家から5.5キロ先にあるダイソーの大型店に行くことにした。自室の読書用スタンド(40W相当)を60W相当のLEDにしたくて。スタンドの口径は一般的な電球より小さいE17で、ダイソーにあるらしい。
目が疲れやすくなった。そして暗い時代だ。もっと明るい光が欲しい。
歩いて行く(1時間以上かかるが)、自転車で行く(25分)、原付(15分)、クルマ(20分)。
今日みたいな日はバイク日和だな。
走っていて気落ちよかった。
ダイソーに入ったら、電球色は3個しか残っていなかった。ラッキー。2個を買った、660円。
ラズリの散歩があるのであちらこちらを走り回れなかったが、ちょっと遠回りをして帰った。
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