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2020年10月19日07:13

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神宮スズメの独り言2020秋〜31〜エースの意地

明治の入江君、慶應木澤君。共にドラフト候補だ。そして共にリーグ開幕ではうまく立ち上がれなかった。慶應は4戦4勝、明治は6戦4勝1敗1分けで迎えた今日の試合。早稲田が4勝2分けである状況で優勝争いは早慶明がメインとなった。

消化試合が違うため今シーズンルールを改めてマイナスポイントで観ると明治はマイナス1.5、早稲田がマイナス1、慶應が0だ。

その中での明治対慶應。明治はもう負けられない。しかも投手もプロ入りをかけた入江君と木澤君である。そしてその2人は両者とも素晴らしい投球を見せた。

明治と慶應は実は似たようなチームだ。

先発投手が150キロを超える本格派投手であること。明治の4番は1年生の上田君。慶應の3番も1年生の廣瀬君。学年をバランスよく配置し継続的に主力を育成する意識が高い。特に明治は今年プロ入りした森下と伊勢という投手陣が抜けた穴は大きく、それをカバーする時間が若干不足した。それが初戦の早稲田戦で響いたように思える。

今の入江君、あるいは竹田君のピークをもってすれば、あの早稲田とのカードはもう少しうまくいったかもしれないだが、逆にそのような話は慶應にとってはあまり都合がよくない。慶應も木澤君や森田君の調子は万全とは言えなかったのだ。大変失礼な言い方になるが東大、そして今季の調子が上がらない立教というのがこれまでの4試合の相手であったことが今の成績につながっているとも言える。

だからこそ慶應も今日こそ本当の姿を見せたかったはずだ。そしてそれを慶應は見せた。

木澤君はこれまでとはうって変わって素晴らしい投球だった。150キロ超のストレートに加えて140キロのカット系の変化球。三振を狙って取れる投手だ。入江君も150キロ近いボールがあるが彼はムキにならず変化球主体で勝負した。ともにチャンスがないまま4回、慶應は廣瀬君、正木君が連打で無死1・2塁。バントで送って犠飛で1点を先制した。

しかし、明治も7回先頭が四球で出塁すると植田君の打席でエンドラン。これが3塁線を破って1塁走者は一気に生還した。送りバントも予想されたため3塁手が若干前進守備を敷いていたことも明治には幸いした。更にバントと犠飛で逆転に成功。

ともに連打が望めない好投手からともに効率のよい得点を挙げた。そして迎えた9回の裏。入江君は勝ちを意識したのか先頭打者に四球。1死から正木君がライト前に鋭い打球を放った。ライトの陶山君は少し前に出ただけで直接捕球のそぶりを見せ、1塁走者はハーフウェイ。しかし打球はワンバウンドして陶山君の頭を越えた。一気に1塁走者は生還し同点。なおも1死2塁。逆転サヨナラのチャンスにまで広がった慶應。しかし、入江君も踏ん張り2−2と引き分けに終わった。

第1試合に続いて9回の同点劇で引き分け。明治はエラーで勝ちを逃した形になったが、あのエラーがなくとも1死1・2塁にはなっていたため、どうなったかは分からない。

両エースが持ち味を発揮して演じられた好ゲーム。優勝を争う両校にふさわしい激戦だった。



2020年10月18日 東京六大学野球秋季リーグ戦 第5節1回戦(於 明治神宮野球場)
明治
000 000 200 = 2
000 100 001 = 2
慶應義塾
(連盟規定により引き分け)

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