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2020年07月26日13:20

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思えば遠くに来たもんだ

 7月26日の日曜日、正午のNHKニュースを見終わったところで、日記を書く。どうせこのあとはネットを断って資料を解読するか、いま平行してやっている写真集の構成をするくらいで、夜も更けると午後11時のJリーグタイムを見て、YouTubeで数本動画を見て寝る、というルーティンになるはずだ。
 起き抜けに朝刊(朝日)の一面サンヤツを見るともなく見てみると、半藤一利の『世界史のなかの日本史』広告があって、青木理の推薦文が寄せられてる。
「愚かな政治と愛国が過つ国の未来。現在の日本を照射する警告の書」
 半藤一利とか保坂正康といった「文春系」の歴史研究者は20世紀の末まで、「過去の歴史は正確に総括しなければいけない」という”サヨク的”読書家にあっては、保守反動とまでは言えないものの、かなり軽んじられる傾向があった。
 が、21世紀に入るや、彼らに代表される穏健で知的な保守論客は、軸がぶれないがゆえに、同じことを繰り返し述べているにもかかわらず、いまや”サヨク”になってしまった。
 このことは平成天皇にも言えることで、いつのまにやら共産党より共産主義的と茶化したいほどに民主主義と人道主義の旗が鮮明になってしまった。野党の議員は内心、ずいぶんと困惑していただろうなぁ。
(令和の天皇はかつて、平成天皇の影響下で国民の人権を重んじる志向があったが、人柄がいいのか小賢いのか、すっかりナリを潜めてしまった)
 昨日の朝刊では、3つの記事が印象に残った。
 国際面で、ロシアの連邦法で「領土の一体性を侵害する行為を違法とする」という改正案が付帯された、と。これで日ロの「平和条約締結」は打ち切りであろうと朝日では解釈している。一昨日は民放の30分ニュースしか見ていないのだが、NHKではこういう重要なニュースを紹介したのだろうか?
 社説で「小池知事は、関東大震災の朝鮮人虐殺式典にいやがらせをするな」という論旨が語られていたのだが、在日外国人のみならず近ごろは重度障害者の人権さえ認めない”新自由主義”が社会に蔓延していて、そのうちに私のような懶惰者は「早く死ぬか日本から出て行け」と言われかねない展開にならぬとも限らぬ。(三重否定みたいな表現はいかんな)
 三つ目は地方版で、ここのところずっと横浜市の社会科教科書問題が取り上げていて、簡単に言っちゃうと育鵬社の「伝統と文化と道徳心を養う」方針で書かれた教科書が横浜市のほぼ全校で採択され、負の歴史はもとより基本的人権などについても軽視した授業内容になっているそうだ。
 横浜市民ではないのだが、この教科書問題について、私はここ5年で10回以上、育鵬社の教科書を使うな的運動に賛意の署名をしてきた。これ、私たち世代の義務だと思うんだよね。「もはや戦後ではない」と宣言された年に生まれたので、せいぜい大阪駅や三宮駅で物乞いする傷痍軍人くらいしか戦争跡としては知らないが、他方、割と民主主義的な教育をほぼ無償で受けることができた恵まれた世代だ。冒頭に記した半藤一利的”保守”教科書ではあったが、当時の教師は日教組の影響で進歩的な考えの人が多く、保守的教科書を補う歴史入門書を薦めていたりした。
 テレビのニュースを見たら、コロナ、コロナ、GO TO GO TOで、全く余裕が感じられない姿勢だが、あまりにこれ一辺倒だと視聴者の視野まで狭くなる。で、歪んだ正義感の持ち主と不安神経症的な人は、コロナに感染した人の住まいや店や病院に行って、石を投げたりもする。関東大震災に於ける朝鮮人暴動デマとまったく同じとちゃうか?
 この1時間で一時ピーカンだったのがいきなり土砂降りとなり、また陽が射し始めた。
 バンコクがなつかしい。夕方近く、晴天から5分も経たぬうちにスコールが降り、ビルの影で雨宿り。コンビニで買った甘ったるいだけのソーダを飲んでいたら、10分で雨はやんだというような経験が3週間のうちに複数回あった。日本はすでに亜熱帯なんだろう。
 午後になった。
 引きこもり状態を続ける。
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