夢灯籠

　昨日、朝の目覚め前に思わぬ夢をみた。溜池山王にあるキャピトル東急内の『オリガミ』というレストランバーで、コラムニストの神足裕司さんをはじめとする同学年の仲間たちが夜な夜な集合して、飯を食べて酒を飲んでいる夢だった。
　実際この場所で、ぼくは20代のころしばしば飲んでいた。最初にこのレストランバーを神足さん他の仲間達と一緒に訪れた時は、近くのテーブルに日野皓正さんがいらっしゃった記憶がある。二度目にとある女性と二人で訪れると、店内にはジャイアント馬場さんがいた。そして三度目にまた違う女性と一緒に訪れると俳優の平幹二朗さんがいらっしゃった。さすが、1966年のビートルズ来日時、彼らの宿泊場所だっただけのことはあるホテルだな、と思った。

　・・・でも、なぜこんな夢をぼくは突然みてしまったのだろう？　しかも63回目の自分の誕生日の朝に見る夢だなんて。ひょっとして、ぼくの死期が近いということなのだろうか？　怖くなって、ぼくは思わずブルッと身震いをした。そしてその後、それにしても楽しい夢だったな、と思った。