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2020年05月20日23:55

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今宵もラフマニノフを聴く

 午後3時、ラズリの散歩で家を出た。今日はどういうコースを回ろうかね。
 自宅から500メートルほど歩いたところに、小さなゲストハウスがある。1階にカフェがあって、入口横に置かれた椅子でコーヒーを片手にスマホを見てたりタバコを吹かしている外国人観光客の姿をよく目にする。今日、そこを通りかかったら、ジャーマンシェパードがいた。飼い主らしき女性がそばにいて、顔を見たらガングロ・ケバい・怖そうな40歳から52歳くらいかと思えた。女性の歳はホントわからない。鎌倉はもともと男女とも一筋繩ではいかない年齢不詳者が多い。
 ラズリを連れているので軽く会釈をしたら、話し掛けられた。私はマスクをしていたが、彼女はバイタリティのあるサーファーを思わせる人でノー・マスクだった。
 シェバードとラズリはつかず離れずで佇んでいる。そこに新たな散歩者&犬が通りかかり、なんとなくオフ会でも開いているような光景になった。
 5分ほど鼎談してから、ゲストハウスをあとにした。この程度の軽い会話は気が晴れるものだ。うちに帰ってゲストハウスをネットで調べてみたら、割と良心的な宿のよう。なんでも高い鎌倉にしては上出来だ。
 夕方、iPhoneでYahoo!ニュースを見ていたら、週刊文春Webにリンクを貼ってる面白い記事が載っていた。
 
  ◇  ◇  ◇
 東京高検検事長の黒川弘務氏(63)が、産経新聞社会部記者や朝日新聞の元検察担当記者らと賭けマージャンをしていたことが、「週刊文春」の取材で判明した。
 4人が集まったのは5月1日。小池百合子都知事が「ステイホーム週間」と位置付け不要不急の外出自粛を要請、また安倍晋三首相も「人との接触8割減」を強く求めていた緊急事態宣言下でのことだ。夜7時半頃に産経新聞A記者の自宅マンションに集合すると、午前2時近くまでマージャンは続いた。
 マージャンを終えた黒川氏は、産経新聞の用意したハイヤーで帰宅した。
また、5月13日にも同様に黒川氏はA記者宅に向かい、深夜までマージャンをしていた。
 産経関係者の証言によれば、黒川氏は昔から、複数のメディアの記者と賭けマージャンに興じており、最近も続けていたという。その際には各社がハイヤーを用意するのが通例だった。
 マージャンは密閉空間で4人が密集し、密接な距離で卓を囲む「3密」の典型で、東京都も雀荘に休業を要請している。また、少額でも賭博罪に該当する。(以下略)
  ◇  ◇  ◇

 自粛要請がありながら営業を続けるパチンコ店と朝から並んでる客に対していささか軽蔑はあるものの、お好きなようにどうぞ、という気持ちが私にはある。だから黒川が検察の記者クラブ連中とつるんで麻雀をしても、麻雀ジャンキーならそういう夜遊びもあるんだろうなと思えるし、麻雀でお金を賭けないと面白さが半減することも想像に難くない。高校に通っていた頃、土曜日の放課後、先生と生徒が用務員室で麻雀をしていた。神聖な学校でもやられているくらいだから、まあいいのではないか。
 が、黒川の麻雀で平民の私がむかっと来たのは、<産経新聞の用意したハイヤーで帰宅した>のくだりだ。こういう官民癒着を象徴する「おもてなし」が非常事態宣言下でもあるのか。いや、時代情勢に関係なく、これって「贈収賄」なのでは、と。出版社の編集者でも事前申請でタクシーチケットは持てるくらいだが、仄聞するに、霞ヶ関の役人なんてそれぞれ「束」を支給されているそうだ。せめて自分でタクシーを呼んで帰れや、と悪さに寛容な私でさえ思ってしまう。
 人それぞれだとわかっているものの、政治家や政府の上級官吏を見ていると人間の卑小さぶりが苦々しい。こんなに私たち人間の根っこって人品卑しかったっけ、と。
 今夜もラフマニノフを聴いた。ピアノ協奏曲第2番。心が洗われる。
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