映像作品が50分なので観覧にはそれなりの時間がかかります。
森村泰昌 エゴオブスクラ東京2020
〜さまよえるニッポンの私〜
@原美術館
最初はたしか耳を切ったゴッホの自画像でしたね。
「コスプレ」や「自撮り」という言葉もなかった時代に
森村の「なりきり」作品を目にした衝撃は忘れられません。
今回はエドゥアール・マネの
・オランピア
・フォリーベルジェールのバー
が目玉です。
1階展示室は写真撮影ができました。
これがオランピアセット。
作品。
《フォリー・ベルジェールのバー》はコートールド美術館展で
来日しましたからジャストタイミングですね。
ネタばれの小物や「手」も展示しています。
単なるコスプレでない作品意図を示す
自筆のテキストが壁に貼られていました。
着せ替えごっこ1(攪乱)
一方でアジア人男性としての私は
マネの「女としてのアジア」を身にまとい、
西洋美術史に侵入し、
マネの「オランピア」を不法占拠して
西洋中心主義的な美術史をかく乱しようと企てました。
という具合。
2階展示室は写真撮影不可。
日本人とはなにか、芸術とはなにか。
《駒場のマリリン》《三島由紀夫》をとおして世に問う
檄文がかかれていました。
4月12日まで。
https://www.haramuseum.or.jp/jp/hara/exhibition/842/
今年いっぱいで閉館がきまっている原美術館。
森村のあとは写真中心の5人展。
のがさずみなければと思います。
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