mixiユーザー(id:3210641)

2020年01月07日08:48

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付喪神

ポインセチアは大きくなりすぎたので、やむなく外に出したとたん、虫にたかられてダメになってしまったが、同じく貰いもののランは、植え替えを繰り返した結果、抱えるのがやっとサイズの鉢の中でぎゅうぎゅうになりつつも、室内置きのためか今年もまた花を付けた。ランは多年草だということはよーくわかったが(笑)、寿命はどのくらいなのだろう。

タイトルは忘れてしまったが、昔読んだSFに、道具類を使えば使うほど性能が向上する世界の話があった。たとえば、獣道は人や馬車が使えば使うほど歩きやすく、走りやすくなり、路面もただの土からアスファルト舗装? へと進化する。拾った角の鋭利な石は、肉や野菜を切っているとやがて包丁やナイフになるから、貴族は自分と同じ体格の人間を雇い、クローゼット代わりに常時所有する服を着せている。そうすることでボロ着はやがてシルクの上質なジャケットやドレスになるからだ。

著者は外国人だが、もしかしたら日本の付喪神から着想を得たのかもしれないな、などと考えつつ、モノには愛着を抱いてしまう方なので、この世界を羨ましく思いながら読んでいた。

その一方で世の中には、モノにはあまり執着しない人もいる。我が師もその傾向があって、ミニマリストではないけれど、いつお邪魔しても余計なモノのない部屋はお洒落なホテルのよう。素敵だなと思う反面、日々精進しないと「成長しない弟子はいらん」と捨てられるかも、とちょっと緊張する。(笑)

年明け早々、電気ポットと布団乾燥機が壊れた。耐用年数第一、効率度外視の機械ではないが、それでも平均的な寿命よりは保ってくれた方だと思うので、壊れた事による不便さよりも手放さなければならない寂しさが先に立った(今の家電類は修理するより新品を買った方が安いし性能も良い)。

ならば道具を増やさなければ良いのだが、代替品を買いに行った先で、新しい道具に出会ってしまった。https://e-doshisha.com/lineup/humidifier_usb_c.html

間欠泉のように背中から蒸気を噴き出す様子が、さながら洋上で潮を吹くくじらのようで可愛い。効果は極めて局地的だが、机周辺の湿度は確実に上昇した。これにはどんな付喪神が宿るのだろう。目覚めたら海に行ってしまうのだろうか。
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