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2019年12月29日20:35

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弾む楕円形2019-2020〜4〜高校ラグビー

かつては江の川高校という名だった石見智翠館高校。谷繁選手を輩出し野球でも島根の強豪であるが、ラグビーでは県内無敵だ。なんと言っても島根県でラグビー部があるのは2校だけ。石見智翠館の相手は出雲高校だけだ。1回戦が決勝戦。そしてそのスコアは今年は130−0だった。

その石見智翠館は全国大会の1回戦で富山第一を132−0で下した。Jスポーツで放送される画面には涙が頬を伝う青いユニフォームの富山第一の選手のアップが映った。毎年のように1トライを目標として死に物狂いで戦ってくる出雲高校の挑戦を受け続けながらも大差で全国大会に勝ち上がってくる石見智翠館は恐らく全国大会であろうといつものように全力で迎え撃つ試合をしたはずだ。

競技人口という強化のためには必要不可欠な要素をラグビーは持ち合わせてはいない。すくなくとも野球やサッカーに比べては・・・・

せっかくラグビーが盛り上がった2019年。しかしプロリーグを持ちながらもその人気に負けず劣らない高校生の全国大会を誇る野球と比べるとその差は歴然だ。甲子園大会でどこが優勝したかは特に興味のない人ですら知っているという野球に比べてラグビーは相変わらずあまりにもマイナーだ。

そして全国大会での戦力格差は否めない高校ラグビー。番狂わせの少ない競技ではあるが、この大会の注目度がどれだけ高まるか。それが今後のジャパンの躍進につながると思う。今年のワールドカップでのジャパンのベスト8は開催国としての極めて優位な日程の恩恵や圧倒的なサポーターの多さによる部分も大きい。サッカーの日本代表も自国開催で初めてグループリーグを突破したが次の大会ではグループリーグ全敗で大会を終えた。

熱しやすく冷めやすい日本国民のラグビー熱はどれだけ持つだろうか。それは笑わない男をどうやって笑わすかなどという下らないことに熱心なマスコミがこの高校選手権やトップリーグをどれだけとりあげるかにかかっている。

富山第一の選手の頬を伝った涙は間違いなく来季の力となるだろう。だがそれが日本ラグビーの力になるかどうかはマスコミの取り上げ方次第である。



2019年12月28日 第99回全国高校ラグビー選手権 1回戦(於 花園ラグビー場)
石見智翠館-132−0富山第一

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