インパクトのあるタイトルと予告の雰囲気から、どんな話だろう
と楽しみにしていたこの作品。二階堂ふみ×伊藤沙莉の共演も楽しみで
************** 重要部分ネタバレなし **************
女性たちの元に月に一度やってくる生理ちゃん。女性ファッション誌の編集部でバリバリ働く青子(二階堂ふみ)の元にも、仕事中でもデート中でも容赦なく生理ちゃんがやってくる。生理ちゃんが来たら常に背負いながら何事もない顔をしてやり過ごすしかなく煩わしくあるが、青子が悩んだ時や迷った時に一番そばにいてくれる存在でもある。一方、人生を半ば諦めたりほ(伊藤沙莉)は、青子の働く編集部で清掃のバイトをしながらSNSで毒のある投稿を続けている。そんな彼女の元にも生理ちゃんは容赦なくやってきて…。
小山健さんによるオムニバス形式のWEB漫画作品『ツキイチ!生理ちゃん』が原作。「生理」をポップに擬人化した作品で、女性を中心に多くの支持を集め、PV数は累計1000万を突破して大きな話題になり、映画化へと繋がったそう。
映画化のニュースで初めてこの作品を知ったので、原作と映画の違いがどの程度かわからないが、もっと生理あるあるをがっつり踏み込んで描いてほしかった。というか、ズバリタイトルに入れるだから、そういう斬新な内容かと勝手に想像してしまっていたのかもしれない。
かなり生理痛の重い(人と比べようがないからこう言い切るのも微妙だが。)私からすると、なんだかいまいちしんどさが伝わってこない気がした。頭がガンガンしてこめかみを押さえて目を閉じてじっと耐える、お腹抱えて丸まってベッドでウーッとなる、とにかくダルくて眠気と闘っている、腰が痛すぎてとんでもない形相になる、モレを気にしてボトムスの色や素材を気にする、座布団やシーツを汚してしまったなど、色々あるでしょうと。生々しすぎるのかな。。
薬飲めばいいじゃんとか、そんなにひどいなら仕事休めばいいじゃんとかツッコまれそうだが、薬がいつでもバッチリ効くわけじゃないし、休みたくても休めない日もあるし、なかなか一筋縄ではいかない。さらに言えば、生理は経血がある期間だけじゃなく、生理前、生理中、生理後と周期単位で捉えないと。精神面も身体面もざっくり言うと3つの状態があると思う。個人差も大きいから女性同士でも真に理解し合うのは難しいかもしれない。
原作、脚本、監督とそれぞれ別の人だけど全員男性なので、そこまで踏み込めなかったのかな
制作陣が女性だったらもっと違ったのかな
などと色々思うところもあるが、これを男性が作ったことに意義があるのかもしれないとも思ったり。。
キャストは、二階堂ふみ 伊藤沙莉 松風理咲 須藤蓮 狩野見恭兵 豊嶋花 信太昌之 藤原光博(リットン調査団) 岡田義徳といった方々。期待どおりのふみちゃん&沙莉ちゃんには文句なしっ
メイン2人のきちんと演技ができる女優に救われた感あり。
「生理」というものについて理解する入門編としてはいいのかもしれないが、正直これで分かった気になられてもなぁという気持ちも湧いてきてしまう。
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