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2019年11月21日11:31

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神宮スズメの独り言2019秋〜89〜関西の雄

慶應の高橋佑樹君は7回まで完全試合を続けた。明治神宮大会の大学の部の決勝戦。相手は名門関西大学。3塁側に大応援団を繰り出してきた。しかしその関大応援団の意気は上がらない。

関大の先発は森君。走者を置いて郡司君に本塁打を打たれたが、その後6回までは無安打に押さえた。慶應の高橋佑樹君が完全試合を続けていたため目立たなかったがこの森君も好投していたのだ。

しかし8回の慶應は連打で無死1・2塁。ここで森君は残念ながら降板。代わってマウンドに上がったのは肥後君。昨日の東海との試合でも終盤3イニングで6三振を奪った。押さえのエースなのかもしれない。だが打初回に本塁打を打っている郡司君はライト前に運んだ。4−0・・・・

その後、瀬戸西君の3塁打で更に2点を追加して6−0とした慶應。だがその裏高橋君は先頭の野口君に安打を許した。球場からため息が漏れる。逆に関大はホッとしただろう。続く吉川君もセンター前に。連打で無死1・2塁。なんどか1点でも返したい関大であったが、その後は打ち取られた。9回にも慶應は2点を加え、関大はその裏代打の西川君が安打を放ったが完封負けとなった。

関大の4番の野口君は2年生、5番の吉川君は3年生、代打で出た西川君も3年生だ。安打を放った3人は来季もプレーをする。神宮で、そしてこの観衆の中で戦った経験は必ず来季に活かされるはずだ。応援団も慶應応援団に勝るほどの声が出ていた。

関東以外のチームを見る機会はあまりないが、大阪桐蔭や履正社などの地元の強豪出身者がいる反面、出雲商や鳥取商、西条高校などの公立出身者も主力を務める関大。

初戦が18日でそこからの3連戦。昨日は東海との延長タイブレークでの激戦を勝利して決勝に進んできた。当然投手陣の疲弊も慶應よりは大きい。もちろんだからといって言い訳にはならないが、このハンデはあったと思う。しかし第3回大会、山口高志さんを要しての優勝以来の制覇はならなかったが来季はさらに躍進するだろう。

慶應はリーグ戦で9連勝しながら10戦全勝優勝を逃したどころか連敗で勝ち点5も奪えなかった。優勝はしたが心より喜べるものではなかったのだろう。その意識がこの大会の優勝につながったと思う。特に高橋佑樹君の投球は素晴らしかった。7回までの完全試合だったことが大きく取り上げられるが、ボクは彼が無四球だったことが素晴らしいと思う。ほとんど3ボールにはならず低めにボールが集まっていた。この集中力もリーグ戦での悔しい優勝が起因しているのだろう。

大久保監督は最後のシーズン。有終の美を飾っての優勝は慶應の歴史い彩を添えた。

この試合を持ってボクの今年の野球観戦は終了した。今年は高校、大学だけの野球で268試合を観戦した。高校野球の甲子園は全試合、神宮には90回も通った。素晴らしいプロ級の選手もいた。へたくそでも負けて泣き崩れる選手もいた。みんな野球を通じて大人になっていく。そして高校野球や大学野球は遠く忘れてしまった若い時にボクを引き戻してくれる。

これからも野球を続ける選手も来年はやめてしまう選手もみんなに感謝したいと思う。



2019年11月20日 第50回明治神宮野球大会 大学の部 決勝(於 明治神宮野球場)
慶應義塾大
200 000 042 = 8
000 000 000 = 0
関西大

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