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2019年11月21日11:29

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神宮スズメの独り言2019秋〜88〜来季に向けての決勝戦

履正社対早実の決勝戦をボクは神宮で見た。安田と清宮が打ち合った。神宮大会の歴史を語るならこの決勝はそれなりのベストいくつには入るはずだ。

甲子園でも神宮でも、さらには地方予選でもその決勝戦はそれぞれの人には思い入れがある。だが・・・

この明治神宮大会の決勝戦と夏の地方予選の決勝戦とではどちらが重たいだろうか。

全国最多の甲子園優勝を誇る中京大中京と明治神宮大会初出場の健大高崎。しかしこの決勝で勝ったチームはともに初優勝でもある。

中京の先発は昨日の一昨日の準決勝で先発し5回まで投げて天理に毎回安打、毎回得点を許した松島君。健大は橋本挙汰君。ともに背番号は10だ。

中京のエース高橋君は明徳の馬淵監督に松坂の高校時代以上と言わしめた逸材。すでにこの大会でも148キロを計測している。健大のエース下君も182センチのサウスポーで角度のある変化球はスカウトの目に留まっている。ともに冬を越してさらにどれだけ伸びるかが注目される一方、チームとしては来季は球数制限が発せられれば勝ち上がるためには複数の有力投手が求められる。

まさに今日の決勝戦は優勝以上に来季に向けてのチーム作りが優先したように思う。

中京の松島君は今日はきれいに立ち上がった。先頭の古滝君にはこの大会自己最速の143キロのストレートで三振を奪った。そして三者凡退。

健大の先発橋本挙汰君は先頭の西村君が安打で出塁。盗塁で2塁に進みワイルドピッチが2つ続いて西村君はホームへ帰ってきた。1失点。

2回の健大はあっさり2死となったが橋本脩生君から3連打で2−1と逆転した。松島君は小柄ながら力のあるボールを投げる。コントロールも初回はよかった。だが、天理戦でも打たれると続けて打たれる。

松島君は準決勝の反省登板だ。さらには来季を見据えての高橋君との2枚看板を確立という意味もある。このまま終わるわけにはいかないのだろう。

中京は3回の裏、2死1・3塁から1塁への牽制悪送球で同点をし、中山君の3塁打と印出君のタイムリーで4−2と逆転。

健大も4回表に1死2・3塁から内野ゴロの間に1点を返し4−3と迫る。

中京は6回からエースの高橋君を送った。立ち上がりに若干のうファンがある高橋君だが、今日は変化球主体の組み立てでボールが上ずることもなく、先頭打者こそ四球を許したがその後はパーフェクトに押さえた。橋本挙汰君は6回を投げ曽於語は櫻井君、長谷川君と繋いだ。エースの下君は登板しなかった。

明治神宮大会はもちろん全国大会だ。だから当然優勝を目指している。だが、この大会が最終目標ではない。甲子園である。冬を越せば高校生は大きく成長する。投手で言えば平気で5キロくらいは球速が増す。

この大会で148キロをマークした中京の高橋投手、さらに143キロを投げたサウスポーの松島君。健大の下君の左の長身から投げ下ろす変化球はなかなか打ちづらいだろう。

中京の優勝、健大の準優勝。しかし彼らが得たのはそのタイトルだけではない。新たな課題、全国の強豪の手ごたえなどタイトル以上に得たものが大きいだろう。

この両チームだけではない。全国のどのチームも来年の甲子園を目指してこの冬はトレーニングに励むはずだ。中京の優勝を称えるとともに全国の高校生たちのこの冬の成長に期待したいと思う。



2019年11月20日 第50回明治神宮野球大会 高校の部決勝(於 明治神宮野球場)
健大高崎
020 100 000 = 3
103 000 00x = 4
中京大中京

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