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2019年11月19日21:51

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神宮スズメの独り言2019秋〜86〜出てこい千葉リーグ

城西国際対慶應。これはある意味ではウラ早慶戦だ。城西国際の監督は佐藤清さん。天理から早稲田に進み190センチ以上の体格ジャンボマックスの異名で活躍した佐藤さんは早稲田の監督も務め、その後城西国際の監督になった。

昨年まで早稲田のコーチだった道方康友さんは今季の小宮山体制から外れて城西国際に来た。田中成明コーチも早稲田時代は佐藤監督の下で選手として活躍し母校三本松高校を甲子園に導き今はこの城西国際でコーチを務める。

オール早稲田の指導陣に選手は集まるのだろう。この明治神宮大会は初出場だが春の大学選手権でベスト8。3番を打つのは作新学院優勝メンバーの篠崎君。4番は創価出身の期待の1年生浪川君だ。そしてこの神宮大会も横浜市長杯で優勝し関東5連盟1位校としてベスト4に進んできた。

慶應は91年ぶり、そして史上初の2度目の10戦全勝優勝を目指し9勝0敗まで行きながら全勝はおろかその後早稲田に連敗し勝ち点4での優勝となった。だが、大久保監督は勇退を発表し最後に日本一の監督にしたいという思いの慶應。

慶應の先発は木澤君。この慶應の3年生の投手陣は入学当初から期待されてきた。大舘鳳鳴の佐藤君、都立城東の関根君、北海の大西君。しかしなかなか慶應において主力の座を奪えていない。勇退する大久保監督はその来年の4年生に期待しての先発だったのかもしれない。

木澤君は試合開始後の初球は151キロを掲示した。しかし球速はあり素晴らしいボールもあるが制球が定まらずボールが荒れていた。その分、城西国際は的を絞りにくかったのかもしれない。

慶應は1回裏、先頭の中村君がレフトスタンドに放り込んだ。2回には四球の走者を進め瀬戸西君の2塁打で1点目を入れた。

だが、慶應はその後は抑えられる。城西国際の投手は平塚学園出身の3年生館君。3回から5回まではパーフェクトに押さえた。そして4回、城西国際は主将の梅田君のタイムリー2塁打で2−1と追い詰めるのだ。

城西国際は理想的な展開だった。慶應に先制されたとはいえ、初回の本塁打と2回のタイムリーの2安打しか打たれていない。5回を終わって2−1。後半勝負に持ち込んだ。

だが、館君は6回に中村君に安打を打たれ送りバントのあと柳町君にタイムリーを浴びた。7回、城西国際は中島君が登板。中学も高校も同じだった慶應の郡司君の1学年下の中嶋君は先頭打者に内野安打を打たれてすぐに降板した。かつてはバッテリーも組みドラフト指名された大先輩の郡司君との対決はならなかった。その後城西国際は継投策に出たが瀬戸西君のタイムリーに内野陣のエラーで3点を追加し6−1となり試合はそのまま決した。

この秋の台風被害を受けた城西国際。5連盟代表決定戦の横浜市長杯もボクは観戦した。たまたま試合前に近くにいた城西国際の控え選手と話をしたが、グランドも合宿所も停電や断水で大変だったと聞いた。それでも今年は春秋ともに全国出場という実績にやっぱり監督さんの力ですかと聞くと笑顔でそうですねと答えてくれた。

六大学や東都からの誘いがくればみんなそこへ行くだろう。だが、そこから漏れた選手たちが佐藤監督を慕って城西国際へ入学してくることは充分にある。メンバーを見ると地元の千葉はもちろん花咲徳栄や作新学院などの甲子園優勝校に創価、関東第一などの関東の強豪や監督コーチ陣と関わりのある天理や三本松などの出身者が目立つ。

指導者陣が意思統一されている城西国際。来季も期待が持てるチームだ。今日は慶應の前に早稲田のコーチングチームは敗れたが、3番4番も投手陣も多くが残るこの城西国際は来季もこの神宮の舞台に姿を見せてくれるだろう。



2019年11月19日 第50回明治神宮野球大会 大学の部 準決勝(於 明治神宮野球場)
城西国際大
000 100 000 = 1
110 001 30x = 6
慶應義塾大

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