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2019年11月05日07:52

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神宮スズメの独り言2019秋〜64〜花の早慶戦2

またしても慶應は崩れ落ちた。昨年春も昨年秋も早慶1回戦を取りながら2連敗。春は既に優勝が決まっていたが、秋はその敗戦で法政に優勝をさらわれた。この昨年秋の4年生の涙を忘れずにここまで来た慶應。開幕9連勝で優勝を決め、残すは91年ぶり2度目の10戦全勝優勝。これを昨日早稲田に断たれたがまだ勝ち点5の完全優勝が残されている。

1勝1敗の早慶3回戦は慶應が森田、早稲田が今西という昨日不甲斐ない投球を見せた両投手の反省先発となった。しかし、1回表に慶應は3安打で1点を先制、その裏早稲田も4安打で2−1と逆転。

2回の表の慶應は四球と送りバントの野選で無死1・2塁とすると早稲田は森田君をマウンドに送ったが、ショートゴロとセカンドゴロを共に早稲田守備陣は1塁暴投というエラーを犯し慶應は無安打で3−2と再逆転した。

早慶ともにこの反省登板は失敗。しかし球場は慶應の完全優勝に向けて雰囲気は盛り上がる。3回からは早稲田が野口君、慶應は高橋佑樹君がマウンドに上がり投手戦となりお互いにチャンスをつくれないまま6回裏の早稲田、ここで岩本君の値千金のソロ本塁打が飛び出して同点。

6回から早稲田はエースの早川君、慶應は7回からドラフト指名を受けた津留崎君がマウンドに上がる。

9回表慶應は3塁まで走者を進めたものの無得点。その裏の早稲田は岩本君が2塁打で出塁。中川君を申告敬遠で歩かせ早川君を注文とおり送りバント失敗に打ち取ると瀧澤君も凡退で2死までこぎつけた。しかし、金子君の打球は快音を発してライト前に・・・・

サヨナラ・・・・

優勝はもちろん慶應だ。しかし、またしても早慶戦を取れなかった。東京六大学野球はリーグ戦である。しかしプロ野球なら優勝を決めた残りの消化試合をボロ負けしても何も言われないが、六大学、その中でも特に早慶は既に優勝を決めていてもこの早慶戦はそのタイトルと同じくらいの重みをもつ。

サヨナラ負けに屈し膝から崩れ落ち涙を流すグレーのユニフォーム。この場面だけを見た人はこのチームが優勝チームだとだれが信じるだろう。

逆にこれこそが早慶戦のもつ意味深いところだ。ドラフト指名が3名、育成指名が1名という今年の4年生を要した慶應。彼らが1年生の秋から今シーズンまで慶應の勝ちはすべて4だ。そのうち優勝は3回、2位も3回、3位が1回。今年は全勝優勝の可能性もあった。完全優勝の可能性もあった。だが結局はいつもの慶應だった。しかし毎年優勝争いに確実に絡む慶應は黄金時代とまではいえないが、六大学の強豪として君臨している。その慶應を育て上げた大久保監督は今シーズンで引退。さぞかし最後の早慶戦では勝ち点を取りたかったことだろうと思うが、その功績は素晴らしいと感じる。

早稲田の4年生は一度も優勝を経験しないままの卒業となる。しかし、最後の早慶戦では初戦を落としながらも勝ち点を奪った。早稲田が最後に見せた意地だった。

花の早慶戦。それはまだ生き続けている。今日は祝日で好天にも恵まれたが第2内野と外野応援席は閉鎖され球場は寂しい早慶戦となった。だが、それでも花の早慶戦である。



2019年11月4日 東京六大学野球秋季リーグ戦 第8週3回戦(於 明治神宮野球場)
慶應義塾
1200 000 000 = 3
200 001 001x = 4
早稲田

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