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2019年11月04日09:43

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神宮スズメの独り言2019秋〜63〜花の早慶戦

早慶1回戦で優勝を決めた慶應。しかしこの2回戦では更なる記録に挑む。

10戦全勝優勝。これを成し遂げたチームは東大を除く5校がそれぞれ仲良く1回ずつ。最初に達成したのが慶應で5番目が早稲田だ。そして引き分けを含む無敗優勝を経験しているのは慶應と法政が各一度ずつ。慶應のストッキングに2本の白いはそれを意味している。

昨日は早稲田の外野応援席は閉鎖されていた。今日もそうだ。演台は要されている。太鼓も見える。だが人はいない。そして早稲田側の第2内野席にもほとんど人がいない。順位は関係ない早慶戦。優勝がなくとも早慶戦は早慶戦。そのような伝統はもう崩れつつあるのだろうか。

ぎっしり満員にならなくともスタンドすべてが解放され観客が入るのが早慶戦だ。ぽっかりとスタンドに空間がある早慶戦は違和感がおおありだ。実力だけではなく圧倒的な応援力を持っていた早稲田。ネット裏から1塁側内野スタンド、外野ライトスタンド、バックスクリーンを越えてレフト側外野席も半分を支配したかつての早稲田。

いくら優勝の可能性がなくとも間違っても慶應だけには負けられないという空気がかつての早稲田にはあった。昨日は先行し、その後も接戦に持ち込みながら試合終盤に突き放された早稲田。

試合はともかく少なくとも応援で負けるわけにはいかないのが早稲田だったはずだ。だが、その応援の少なさに発奮したのは早稲田だった。

慶應の先発は昨日大久保監督が予告した森田晃介君。本来なら優勝を決めたあとの2回戦での先発、2年生投手としてはどちらかと言えば気楽に投げることができる状況であったはずだ。ただの優勝ならいい。だが、多くのファンが望むのは91年ぶりの10戦全勝優勝。その試合での予告先発はもしかしたら厳しかったのかもしれない。

先攻の早稲田は田口君が2球目を右中間に2塁打。続く中川君は初球をライト線に2塁打。たった3球で1点を先制した。

さらに福岡君は投手の脚に当たる強烈な打球で内野安打。そして加藤君もセンター前に運ぶ。4連打で1点を先制しなおも無死満塁。すべてが芯でとらえた素晴らしい打球だった。

早稲田は瀧澤君の犠牲フライと檜村君の安打で初回に3点を先制した。

試合はこれで決まった。早稲田は5回に2つの四球とワイルドピッチで2・3塁とすると内野ゴロエラーで2点を追加すると慶應も満塁から内野ゴロエラーで2点を返す。

5−2のまま8回に慶應はドラフト指名された津留崎君をマウンドに送る。そして1死後四球を出すとすぐに1年生の生井君に交代。早稲田はここでエンドランをかけ1年蛭間君はレフト線に2塁打。1塁走者は一気に生還した。

その裏、慶應は無死から4連続四球で1点を追加しさらに正木君の犠牲フライで6−4と迫ったがそこまでだった。

初回の早稲田の得点以外は両チームともエラーや四球が絡んだものでレベルの高いものではなかった。しかし、そんな試合レベルよりも互いに勝利にこだわるのが早慶戦だ。そこに大観衆が後押しする。特に慶應の全勝優勝を阻止したい早稲田は初回から気迫あふれるプレーでそれを実行した。

しかし、そこで流れる紺碧の空は外野席には響かない。明日は早稲田の勝ち点もかかっている。優勝こそはないが早慶戦に勝つことは別の喜びだ。それを分かち合う大観衆。4年生にとっては最終戦。

明日は天気もいいはずだ。慶應の優勝は決まっているがぎっしり埋まった神宮での早慶戦を見たいと思う。



2019年11月3日 東京六大学野球秋季リーグ戦 第8週2回戦(於 明治神宮野球場)
早稲田
300 020 010 = 6
000 002 020 = 4
慶應義塾

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