サモアには勝てるなどという日本のマスコミの楽観的な報道にうんざりしていた。
世界陸上のTBS。ラグビーワールドカップの日テレ。NHKを除いて民放1社が独占放送するなどというのはサッカーのワールドカップではありえない。
ラグビー放送においては間違いなく歴史がありレベルも高いJスポーツのアナウンサーが言っていた。最後のトライが勝ち点4ではなく5になったことをスタジアムの観客は理解していましたかなどという会話がアナウンサーと解説者とのあいだで行われること自体にその日本ラグビーの質が伺える。もちろん日テレではそんなことなどは誰も言わないが・・・・
サモアはもう次のステージはない。80分のフォーンがなった瞬間、ボールを蹴り出して試合を終わらせても、もう1トライをとっても勝ち点0が1になるわけではない。もっと言えばサモアがマイボールを支配しながらこのゲームを続行する意味は日本に対する感謝とプレゼントであることしかないのだ。
この試合を続けることでけが人が増えたり反則で出場停止の選手が出たりする可能性があるだけで無駄なことだ。サモアも決勝トーナメントはともかくあと1試合を残しているのだ。
実際に試合終盤にはサモアのウイングであるトゥアラ選手は脚が吊ってボールを捕らえても立ちあがることができずタッチを割った。
終始リードしていた日本だったが、後半7点差つまり1トライ差に詰め寄られた直後にジャッカルから福岡のトライで突き放したのが大きかった。これで12点差で残り時間は3分。
その後のサモアのプレーが先述のとおりだ。もちろんサモアにも決勝トーナメントの可能性があり日本のボーナスポイントがその進出に影響するのであれば絶対にそんなことはしないはずだ。
彼らは言っていた。外国に試合に訪れてこのような歓迎を受け、試合会場でもアウェイであるにも関わらずこんな応援を受けたことがなかったと・・・・
日本で行われているラグビーワールドカップ。日本人としてはサッカーよりもラグビーの方が国民性として向いているような気がした。
2019年10月5日 ラグビーW杯 POOL A(於 豊田スタジアム)
日本38−19サモア
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