美人局トッピング詐欺にご用心

なんと、見目麗しい〜、氷の女王たち。

少し暑い平和な午後、クーラーのかかった車でドラッグストアに行った帰りに、なにやら無性に冷たいものが食べたくなりました。

夏の名物と言えば、昔は金魚売りに風鈴、そして蚊取り線香が定番。
しかし、これらはみんな今では過去遺物になったもの、なりつつありるのもばかりです。
クラーや、扇風機がなかった時代は、それらが涼をえる風物詩だったのですがね。
そうそう、明治時代は大きなデバートの入り口に、大きな氷の柱があって、そのまわりだけひんやりとした空気だった、なんてこともあったそうですよ。
時代は変わっていくのですね。

今やデバートの氷と言えば、かき氷、今も変わらず夏の風物詩ですね。
これは江戸の昔から今でもありますね。

さて、かき氷を食べたいけれど、のども潤したい、冷たい飲み物とかき氷があるお店と言えば、そう「コメダ珈琲」です（ここは個人的に見解の分かれるところですが）
「多摩の渋谷」と呼ばれているここ町田には、コメダが二店あります。
一軒は駅前、二軒目は車で行かないとかなり厳しいお店。
駅前店は混んでるのではないかとふんで、二軒目へ。
しかしそこも車が一台分しか空いておらず、ぱつんが入った後の車は待機車となっていました。
さすが有名店。
「運がいい、運河がいい」ここは東京、神奈川の分岐点境川沿いにあるお店なのです。

お店に入ると名前を書き、五分くらい待つと席に案内されました。
さて、お目当てのかき氷、ありました〜、今年、令和初のかき氷、目に、メニューに、力が入ります！
キウイ、イチゴに、抹茶、うーん、どれも別嬪です。
とかく美しい姫君にはオゼゼがかかるもの、700円、800円、900円とちょっとした定食料金並みです。
しかし、ここは初物、オゼゼにいとめなんかつけちゃぁーいけねぇ〜ぜ。
「ご注文はお決まりですか？」の言葉に間髪入れず「この一番高い抹茶小豆アイス練乳がけを下さい」と応えました。
すると「普通サイズでよろしいですか？」、これにも毛を入れず「はい」と1言。
頼んでから、もう一度かき氷のご尊顔を拝見すると、ん？なにやら下に小さな文字が書かれているではありませんか。
＋170円　アイス、＋70円　練乳、＋100円　小豆。
まさに鯨飲馬食の如き我が食欲を得たり！
この金額をプラスすれば、甘美な世界を少しでも長く味わえるのだな、と思い「プラス170円でアイスをダブルにして下さい」
というと店員さん「？」顔、そっかぁ「アイスを二倍にして下さい」、それでも「？」、なるぼど、商売人め、1.5倍か、なとどニヤニヤ一人妄想にふけっていると、「あのー、はじめからこのかき氷には何もトッピングされていません」と言う。
何をほざいているのか、はじめはわからなかったが、すぐにその意味を理解した。
よくよく見ると（付記の写真を拡大して下さい）、この写真は全部トッピングした写真です。とあるではないか！

もしも、これが本物の別嬪さんなら、むしろトッピング（おべべ）なんてないほうが嬉しいのだが、オプションならばやはりつけて欲しい（お店には内緒だけど、後一万円出してくれたら、オプションあります的な）

しかし、その時のぱつん顔はまさに氷ついていたでしょう。
これは新種の詐欺か！

「あれー、写真の子と違うぞ」「やだぁー、あれは私が18の頃の写真ですよ」的な、詐欺！
確かに本人ですけど、ね、ね、ねっ！

つまりこの写真にあるのは完全版で、この920円と言う金額は、ただの抹茶氷だそうだ！
なにー！詐欺だ！と怒るのは筋違い、ここは分別ある大人として冷静にならねば。
ここで選択は二つ、やめるか、それとも全部のせにして注文するか。
でも、実際は選択なんて出来ない。

「あれ？なんでがないの？どうやって消せばいいんだ」的な、あの誰にも言えないサイトを開いてしまった故の羞恥心を利用した詐欺。

ここで注文を辞めたら後で「ちぇ、この長屋暮らしの貧乏人め」と陰で店長に言われるに、決まってる。
コメダは、調略、造反、ハニートラップ、などあらゆる心理戦を仕掛けてきて、高収益を上げるプロ集団なのだ？

あの姫君を見せられた後、キャンセルしたらきっと一生、境川に杭が残る、そう考えた時、自ずと応えはでました。

数分後、目の前の完全版のかき氷をかっ込み、こめかみを抑えなが、コメダの中心で愛を叫びました。

今年の夏を絶対忘れない、ない、ない、な、なぁ〜！

そして、その後でメニューの隅々まで、このアイスコーヒーの氷は、もしかしてトッピングですか？、いや、もしかしてアイスがメインのコーヒーがトッピングですか？、アイスコーヒーにはアイスがのってくるのですか？、のような質問を延々と店員にしたのは言うまでもない！

皆さんも美人局トッピング詐欺にはお気をつけ下さい。

本日、初かき氷、1300円也。

ごちそうさまでした！

PS
あまりの冷たさに、ホットコーヒーも頼んでしまいました、どこまでも計算し尽くされたコメダの戦略、ぱつん好きです(^o^)