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2018年11月05日08:12

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【バレエ】 シュツットガルト「オネーギン」/新国立「不思議の国のアリス」(短信)

週末、劇場から劇場へ渡り歩く様子は、
蜜を求めて花から花へ、庭園を舞う蝶のようですね、
と例えたら、お師匠さまに睨まれた。
そういえば、我が師は筋金入りの虫嫌いだった。


まず金曜の夜は、シュツットガルト・バレエ団の「オネーギン」。
https://www.nbs.or.jp/stages/2018/stuttgart/index.html

以前観たユカリューシャさんのタチヤーナと、
木村さんのオネーギンには、
それはもう本当に感動したから、心が揺れなくもなかったが、
すでにラドメイカーさん、アイシュヴァルトさんの姿もないので、
我が師の感想を楽しむことにした。

結論から記すと、微妙な舞台だったらしい。
主役の2人、アマトリアンさんは予想通り良く、
フォーゲルくんも見違えるほど上手くなっていたという。
ただし主な脇役は、オリガ役のバデネスさんを除くと、
可も無く不可も無く状態だからバランスに欠け、
群舞に至っては相変わらず足音がガツガツうるさく、
揃ってもいなかったという。

アマトリアンさんの解釈も、先日の日記に記したように、
http://mixi.jp/home.pl?from=l_navi#!/diary/3210641/1968954533
ユカリューシャさんの解説を聞いてしまうと、ちょっと違うかな?
と思うところがやはりあったそうだ。

そうなると、遅すぎた映像化が悔やまれるという。
せっかく後世に残すのであれば、
やはりアイシュヴァルトさんたちで撮るべきだった、と。

2日は初日だったから、4日はもう少しましかもしれないが、
内容にマッチしていないチケット代を勘案すると、
キャスト違いで観たいとか、人に勧めようとは思わないそうだ。

また、あの群舞を思うと、「白鳥」は憂鬱とのこと。
(祭典会員にはもれなく付いてくる)
前回来日した時もネットでぼこぼこに叩かれていたが、
ここを高評価している人を見かけたら、
サクラか関係者、鑑賞眼の無い人だから、
その感想は生暖かくスルーしてあげよう。(笑)

なお、具体的にはまだ聞いていないが、
3日に足を運んだお師匠さまの友人によると、
ヴィシニョーワさんのタチヤーナは、
出産休暇からの復帰後まだ間もないということを忘れさせる、
素晴らしい舞台だったそうだ。



日曜日は、新国立劇場バレエ団の「不思議の国のアリス」。
https://www.nntt.jac.go.jp/ballet/alice/

配役はなにげに豪華だが、こちらの感想も、
いまひとつ歯切れが悪かった。

というのも、バレエ作品と言うよりは、
エンタメショーにバレエを利用している、という印象で、
バレエである必要性は感じられなかったそうだ。
英ロイヤルで観た時、私も同じ感想を抱いた。
似た作品としては、バランシンの「くるみ」がある。

感情移入や心が揺さぶられることもなく、
傍観していたような気分だったとのこと。
英国流のブラックジョークがあまり好きではない、
というのもあって、楽しめたのは
オーロラのパロディのみだったとか。

セットがレンタルでなく自前なら、
お金かけたんだな、というほど豪華、
芸達者な踊り手が何人もいて、
群舞はたぶん、本家ロイヤルよりうまそう、(笑)
展開も面白いことは面白いが次第に飽きてきて、
「バレエを観たい!」というフラストレーションが溜まるという。

音楽もコミカルではあるが優雅さに欠け、
そのため振付もせわしさが目立つ。

バレエ・ファン以外の人も沢山観に来ていたようだが、
そうなるとバレエ好きとしては、
正統派のバレエも観て欲しくなる。
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