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2018年08月15日07:00

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浜風のつぶやき2018〜37〜名将の敗戦

この大会注目の投手である金足農の吉田君。2回戦の相手はかつて東邦で指揮を執っていた阪口監督率いる大垣日大。

昨日始球式で登板した東邦出身のバンビこと坂本佳一さんは自身が決勝戦でサヨナラ本塁打を浴びて準優勝に終わったことが、もう70歳を超える当時の東邦の阪口監督がまだ大垣日大で監督を続けているという原動力なのかもしれないのでずっと応援するとコメントしていた。

金足のプロ注目の吉田君。そんな投手と対戦する阪口監督がただ何もしてこないはずはない。何らかの手を打ってくるはずだ。

それが楽しみだった。

大垣の先発今日は内藤君。背番号7の内藤君と背番号1の修行君がこのチームのダブルエース、そして打順は内藤君が3番、修行君が4番だ。1回戦では修行君が先発し内藤君がリリーフでまとめた。

立ち上がりは両チームとも不安定。先攻の金足はいきなり2塁打で出た菅原君に送りバントが野選で無死1・2塁。だが次は内野ゴロ併殺で2死3塁。そこでバッテリーエラーで金足が先制する。

その裏の大垣。1死からの安打に2塁ゴロが野選。さらに内野ゴロエラーで1死満塁。そこで1回戦でも本塁打を放っている小野寺君がタイムリーですかさず同点。だが次はスクイズを本封されて1−1・・・

2回の金足、1死2塁から菊地の3塁打で同点とするとすかさずスクイズで突き放す。金足は1回戦でもスクイズを決めている。1点でも2点でも多く取る。それがエース吉田君の負担を軽くすることになる。

その吉田君は1回戦で見せたように省エネ投球だ。普通はとても剛速球投手に見えない。130キロ中盤の真っすぐを中心に組み立てる普通の投手だ。だがここぞという場面ではいきなり150キロ近いボールを投げてくる。

しかも1回戦でもそうであったようい序盤はほとんど真っすぐ主体。この日の吉田君も相変わらずストレートがほとんどだった。

3回の大垣日大はあっさり2死から当たっている小野寺君が四球を選ぶ。フルカウントからの厳しい投球がボールと判定された。そして中山君の2塁打で2死2・3塁。そして3回からマウンド上がっていた杉本君がタイムリーで3−3の同点となる。

2球で追い込んだ後のボール。3球勝負に行くと危ないと思ったが、ストレートで三振を取りに来たところを狙われた。阪口監督の指示だったのだろう。

しかし、その後はしり上がりに調子を上げる吉田君。4回から9回までに出した走者は四死球が2、安打が1。しかし併殺2と三振がなんと10である。9回には140キロ後半を連発した。

吉田君の投球は序盤はほとんど変化球を交えないストレート主体の投球。そこを大垣は狙ってきた。阪口監督の狙い通りだったのだろう。だが、ミスからの失点とスクイズの成否がこの試合を支配できるかどうかを分け、中盤以降は吉田君の前にまったく反撃ができなかった。

ボクが名古屋に住んでいた中学校時代、熱田球場で阪口監督を観た記憶がある。もう執念としか思えないこの監督生活。74歳だそうだ。いつまでも高校野球に携わってほしいと思う。



2018年8月14日 第100回全国高校野球 2回戦(於 阪神甲子園球場)
金足農
120 000 012 = 6
102 000 000 = 3
大垣日大

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