浜風のつぶやき2018〜35〜仲間

第2試合に続く大熱戦となった前橋育英と近江の試合。

前橋は1回戦で完投した恩田君の先発。近江は試合終盤から登板して智辯和歌山を押さえた佐合君の先発。

前橋は初回三者凡退に終わるとその裏、近江は2つの四球とタイムリーで2点先制。だが2回、前橋は3本の安打を集めて３−２と逆転する。このまま試合は膠着状態となるが、前橋は3回からマウンドに上がった近江の林君の前に5回まで三者凡退、6回に2塁打が出るが無得点。

一方近江は何度も得点圏に走者を進めるが恩田君の前に得点できない。しかし疲れが見える恩田君に徐々にバットがあってきているのがわかる。6回1死からついに4連打と爆発し2点を挙げ同点。

それでもしぶとい投球を続ける恩田君はその後併殺にとり、7回の2死3塁のピンチもしのぎ、8回の無死1塁からのバントも自身で併殺をとった。

だが、9回2塁手のエラーと安打で無死1・3塁。満塁策をとるが、前進守備の前橋に対して有馬君が放ったゴロは強烈にセンター前に抜けた。サヨナラ・・・・

相手校歌を聞くベンチ前の前橋。背番号4は頭を垂れ肩が揺れていた。背番号2の右手は背番号１の腰に回されていた。全力を尽くした敗者。支え合う仲間。その姿が3塁側ベンチ前にあった。



第100回全国高校野球　2回戦（於　阪神甲子園球場）
前橋育英
030 000 000 = 3
100 002 001x = 4
近江