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2018年08月13日08:25

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浜風のつぶやき2018〜32〜燃え尽きた陸の王者

試合前高知商は大応援団が堂々と校歌を斉唱しエールを行った。六大学の付属校である慶応は当然その伝統的なエールの交換のスタイルを確立している。それに負けじとやった高知商。

ボクがこれまで見た全試合を通じて一番きれいな試合前のエールの交換だった。

だが、試合は荒れる。

強打の高知商は初回先頭打者前田君の安打と2番西村君の3塁打でいきなり先制点を挙げた。だが慶應の生井君はここから落ち着いて後続を断つ。

その裏の慶應はこれも先頭の宮尾君が初球を安打。大川君は初球が死球。下山君は初球をレフト前に運んで3球で無死満塁のチャンスをつかんだ。その後3連打が飛び出す。だがスコアボードには2と記されていた。

廣瀬君の安打で1点を入れるが2塁走者がホームでアウト。根岸君の安打で更に1点を入れ奥村君の安打で2塁走者がまたしても本塁憤死。その後吉川君が四球で出る。

1番から8番まで安打と四死球しかないものの既に2死。そして善波君は内野フライに倒れた。

それでも逆転した慶應の1塁側は盛り上がる。大学風の独特の応援を繰り広げる慶應応援席には関西在住の慶大OBも大勢集まったのだろう。甲子園で「若き血」を歌いたい。そういう人も多かったように思う。

だが、その応援席を高知商は黙らせた。藤田君の四球で始まった2回の表は4本の長短打に3つのエラーと振り逃げ、パスボールを加えて7点を挙げるのだ。

そして4回にも4点を追加した。4回を終わって12−2・・・・

慶應は5回裏に下山君の2点本塁打、最終回には安打を繋いで2点を返し球場を盛り上げたが、いかんせん序盤の失点は大きかった。慶應生井投手は3回1死まで投げて失点は12、だが自責点は5だった。安打は高知商より多い14安打を放った。

予選の準決勝の東海大相模戦、決勝の桐光学園戦で見せた粘り強い守りと集中打が持ち味だった慶應は1回戦もミスから同点に追いつかれ、この日もミスが原因で大量失点となった。神奈川を勝ち抜くのは厳しい。しかし、横浜は予選ではもたもたしながら勝ち上がってきたが甲子園では初戦からきっちり仕上げてきた。慶應にはそれがなかった。予選で燃え尽きたのか。予選を勝つことでいっぱいだったのか。今年は慶應が出場したが、やはり神奈川では横浜と東海大相模が抜けているのだろうと感じた。



2018年8月12日 第100回全国高校野球 2回戦(於 阪神甲子園球場)
高知商
170 400 000 = 12
200 020 002 = 6
慶應義塾

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