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2018年08月13日08:21

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浜風のつぶやき2018〜31〜暑さとの闘い

この試合は今大会でも今後に語り継がれるだろうと思う。それほど劇的な試合だった。

だが・・・

ボクは違う部分がこの試合を分けたと思う。やっぱり暑さ対策だ。

済美の先発はいつものように山口直君。予選も甲子園1回戦もすべてこの投手一人で勝ち上がってきた。だからある意味では迷いは無用だ。

星稜は奥川君の先発。あの松井秀喜さんの始球式を横で見守り、その開幕試合で自己最速をマークした。そして先攻の星稜は初回に早速5本の長短打と1つの四球で5点を入れる。

3回には相手バッテリーエラーで1点を追加し、5回にも内野ゴロエラーで1点を加える。3回に済美には1点を返されたが、初回の大量得点に相手ミスによる追加点で7回終了時7−1とリードする展開に誰もがもう星稜の勝ちを予感したはずだ。

だが、この後事態は一変するがその前にその兆候があった。5回の表だ。走者を置いて打者は奥川君だったがいつまでたってもベンチから出てこない。主審がベンチに向かい様子を伺ってやっと打席に立つと送りバントを決めた。

だが、彼がその後マウンドには立たなかった。おそらく熱中症なのだろう。

しかし、5回から代わって登板した佐藤君は2イニング、次の山口来君は1イニングを共に被安打1ながら危なげなく無失点に抑えた。

そして8回裏の済美の攻撃、この時星稜のマウンドには竹谷君がいた。予選5試合を無失点、更に攻撃陣は53得点を爆発的な勢いで甲子園に登場した星稜。その無失点の予選では投手7人を全員登板させている。だからだろうか。

誰が投げても点は取られない。大差試合で甲子園のマウンドをなるべく多くの投手に経験させたい。林監督がそう思ったのかどうかはスタンドからはわからない。

だが、この竹谷君は済美の攻撃陣に火をつけてしまう。

まず先頭打者に死球。そのご安打、安打、外野フライ、安打、安打、死球、3点を失って星稜は寺西君をマウンドに送る。しかし済美は止まらない。内野フライのあと安打で2点を追加すると最後はこの回の先頭だった9番の政吉君がレフトスタンドに叩き込んだ。この回8点。9−7と済美が逆転した。

だが、星稜もあきらめない。9回の表、2点を追う攻撃で3番の内山君が安打で出る。だが、彼も足を引きずっている。南保の安打で2塁へ進んだがとても全力疾走できる状態ではない。ここで代走に佐々井君が起用された。その後星稜は2点を返し延長に持ち込むのだが、済美の山口君の熱投の前にチャンスは作れない。済美の12回に1死満塁のチャンスを作るが抑えられタイブレイクとなった。

先攻の星稜は2点を入れる。無死1・2塁から始まるタイブレイクでバックホームの野選とスクイズでいれたものだ。ノーヒットで2点の星稜。

それに対して済美は同じく無死1・2塁から8回に本塁打を放った政吉君の絶妙な送りバントが安打となり無死満塁。ここで打者は矢野君。

ネット裏の1塁寄りにいたボクには見えなかった。左打者が思いっきり引っ張った打球は高く上がった。ちょうど銀傘があって見えなくなる場所だ。だが、しばらくしてライト外野線審の手がグルグルと回ったのだ。最初はファウルかと思った。あの席から見えなくなる打球だからだ。しかし、センターポールの大会旗はちぎれんばかりに左にはためいていた。

逆転サヨナラ本塁打と記録されるのだろうか。2人の走者は自力で出した走者ではないが・・・・

奥川君の早期の降板。その後の投手起用。3番内山君の負傷。

思い起こせばいろいろな場面でいろいろな判断があったと思う。難しい試合だった。だがこの試合を予選から通じてすべて投げ切った済美の山口君の姿を観た時に、暑さに強いかどうかがこの試合を分けたようにも思う。



2018年8月12日 第100回全国高校野球 2回戦(於 阪神甲子園球場)
星稜
501 010 002 000 2 = 11
001 000 080 000 4 = 13

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