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2018年08月13日08:16

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浜風のつぶやき2018〜29〜準優勝校の敗退

昨年の準優勝校の広陵の登場。今回は昨年の決勝、春の決勝に進出した4校すべてが甲子園に戻ってきた。だが、既に春の準優勝校智辯和歌山は敗退。この広陵の相手は二松学舎大付だ。

初回の広陵は1死から安打で走者を出すが結局盗塁失敗で結局3人で攻撃を終える。するとその裏二松学舎大付は広陵の森投手の立ち上がりを攻めて安打、バント、安打、2塁打と鮮やかに2点を先制する。

だが森君はその後立ち直り二松学舎に得点の雰囲気がまったくなくなっただけに、その後の広陵の攻撃が悔やまれるのだ。

2回は先頭が2塁打で出るもバントが小フライで併殺、その後また2塁打が出る始末。

3回は2死満塁から無得点。4回にようやく2死満塁から高田君のタイムリーで二松学舎大付の先発海老原君をマウンドから引きずり降ろした。海老原君は3回2死までで7安打を浴び3つの四死球を出していたが、結果的に言えばよくここまで1点で凌いだという感じだった。

二松学舎大付の2番手は予選決勝と同じく岸川君。1点を失ったところでマウンドに上がる。そして内野ゴロに打ち取ると5回には先頭の福光君のソロ本塁打で同点とされるが、その後は安定した投球で広陵にチャンスを与えない。

二松学舎大付も広陵森投手に押さえられ2回から6回まで1安打。6回などは三者三振だった。

だが7回裏の二松学舎大付。先頭の有馬君が久々の安打で出塁。次の送りバントは三塁手前に強めのゴロだった。3塁手はスムースに2塁へ送球。併殺かとボクも思った。だが、1塁走者の有馬君の足が速い。ベース前からぐっと加速して2塁手の捕球前にベースに足を入れて判定はセーフ。

有馬君は三振振り逃げで2塁まで到達したように確かに足が速い選手ではあったが、2塁の判定がどうであろうと捕球後ダブルプレーの形態で1塁へ送球していればアウトが一つは取れた。だがこのセーフの声に2塁手はその場で1塁送球をしなかった。

無死1・2塁、ここで二松学舎大付はバントを決めて1死2・3塁。ここで右田君のタイムリーが飛び出して2点を追加、4−2と均衡を破った。

更に送りバントと死球で2死1・2塁から保川君のタイムリーで1点を追加した。この1点は大きかったと思う。残り2イニングで3点差だ。

二松学舎大付の2番手でエースナンバーを付ける岸川君は5回に同点本塁打を浴びた後は3人で片づけ、6回7回と三者凡退、3点リードしたあとの8回は内野安打で走者を許すが併殺で結局3人でチェンジ。最終回も1死から2人の走者を出したもののここも併殺に取り試合を終えた。

広陵は岸川君からは福光君のソロ本塁打で1点を奪ったが放った安打がそれを含めて3本。得た四死球は1。そして併殺が2では反撃のしようがなかった。

この試合、広陵の森投手の好投によって拮抗した試合となったが、海老原君が行けるところまでいって、岸川君がロングリリーフをするという二松学舎大付の勝ちパターンに見事にはまった感じだ。

広陵は森君の立ち上がりで2点を失ったのは致し方ないと思う。だが、その後すぐに追いつくチャンスがありながらバント失敗やいつでも点が取れるというようなムードの中で、ようやく4回に1点を返すと、リリーフした相手投手の術中にはまっていき、最後は森君が力尽きた。

二松学舎大付は森投手に押さえられながら少ないチャンスは確実にものにした試合運びのうまさが勝利をものにした要因だった。

その差は挑戦者と受けて立つ昨年準優勝校という立場の違いがあったのかもしれない。だが、史上最大級の水害のなかから甲子園にやってきた彼らに対して、勝敗はその気持ちの差だったと断言することは痛ましい。

当然であるがまだ高校生である。甲子園での勝敗は時が過ぎればただの思い出であって、その経験は試合結果に関わらず人生の宝物であり糧である。

これから次のステージで野球を続ける選手も、これで名門広陵のユニフォームを脱ぎボールを手放す選手も、これからたくましく生き抜いてほしいと思った。

3塁側ベンチからネット裏を通って甲子園をあとにする広陵の選手たちに満員の甲子園から大きな拍手が起こったことは語るまでもない。



2018年8月12日 第100回全国高校野球 2回戦(於 阪神甲子園球場)
広陵
000 110 000 = 2
200 000 30x = 5
二松学舎大付

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