京都文博の別館、吹き抜けの中に2階建ての足場を組んだ会場がユニーク。
微妙にゆらゆらするし、会期が2日間だからよかったものの・・・
スリル満点に鑑賞してきました。
ARTISTS FAIR KYOTO
@京都文化博物館 別館
東京や大阪でもっと大規模なアートフェアは行われていますが
画廊主体でなく アーティストによる、というのが新しい試みです。
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ディレクターに現代美術家の椿昇、アドバイザリーボードに池田光弘、薄久保香、大庭大介、勝又公仁彦、金氏徹平、鬼頭健吾、澤田知子、塩田千春、高橋耕平、名和晃平、ミヤケマイ、ヤノベケンジと、
世界の第一線で活躍するアーティスト陣12名を迎え、彼らのキュレーションにより若手アーティストを選出しました。
選ばれた20代〜30代前半の若手アーティスト36名が中心となりますが、
サプライズとしてアドバイザリーボードからも応援出品を受け、出品作品数は100点以上に及びます。
新しい「アートフェア」がこの冬、京都から始動します。 (公式サイトより)
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選ばれたのは次の36作家。(五十音順)
今西真也、皆藤齋、香月美菜、蒲原早奈美、木村舜、
金サジ、小松千倫、迫鉄平、品川美香、品川亮、柴田精一、
竹内義博、田中真吾、田村琢郎、長尾恵那、中村萌、 NAZE、
西村有未、能條雅由、東田幸、古田充、 堀井ヒロツグ、
堀川すなお、盆子原彩、前谷開、SHIOTARO、
松村咲希、水谷昌人、満田晴穂、村上美樹、森山佐紀、
矢野洋輔、吉岡寛晃、和田直祐、yotta、村上慧
寡聞にして既知のアーティストはいらっしゃらず
鬼頭健吾さんや塩田千春さんの応援出品を観ようという よこしまな?目的だったのですが
!
行ってよかったです。
ああこんなにも素敵な作品をつくる 若手のアーティストがたくさんいらっしゃるなんて。
しかも全て作品の前にご本人がいらっしゃって質問できるなんて。
フェアですからね、作品の値段もわかるし、どんどん売れていました。
作家さんの略歴キャプションには推薦者のことばも添えられていて
なんだか感動してしまいました。
印象に残ったものからいくつかメモ。
◆香月美菜
ポスターのメインビジュアルの作家さんです。
たっぷりの鮮やかな青い絵の具を一気にひきおろした作品。
海外でも人気というのは頷けます。
シュウウエムラからお花が届いていました。使われているのかしら。
◆今西真也《INAZUMA》
全体と、部分拡大。
厚く塗り重ねられた絵の具を筆でひっかいています。
制作はキャンバスをたてて行い、乾き具合をみながら5日以内で仕上げるのだとか。
日動コンテンポラリーで個展もされているのですね。
◆品川美香《Reflective function》
このかたの作品も完売でした。
アップになった少女の瞳が宇宙のようだと思ったら「宇宙と顕微鏡写真、左右の瞳をかえています」
とのことです。ちなみに人物は油彩、背景はアクリル。
◆品川亮
人気で、納品まで二年待ち、なのだそうです。 基一を現代解釈した作品をつくられています。
◆水谷正人《Pablo Picasso(2018Feb)》
キャンバスにピカソの作品のコピー画像を貼り、イメージの色層をつくって
その裏から絵の具を注射器で絞り出すというユニークな手法。
写真からはじめるものもあるそう。作品は完売直前でした。
https://artists-fair.kyoto/
応援出品(いずれも部分)。左から
・池田光弘《somewhere no.4》
・塩田千春《無題 untitled》
・鬼頭健吾《cartwheel galaxy》
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