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2018年02月25日20:54

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ターナー

晩年の作品では光に風景が溶けていきます。

ターナー
〜風景の詩 〜
@京都文化博物館
フォト



風景画家として最も有名なひとりでしょう。
私がターナーの名前に初めて接したのは夏目漱石の小説の中だったかしら。

作品数も多く(約3万点)
早くから才能をあらわし(14歳でロイヤルアカデミー入学、27歳で正会員)
旅に出て多くのスケッチを残しています。
支援者にも恵まれていたんでしょうね。


今回の展覧会の出品目録にはイギリスはもとより
ヨーロッパ全体まで彼が訪れたところの地図がついており
大変助かりました。
「スクレイピンアウト」「ストッピングアウト」「ヴィニェット」
といった 用語の説明が作品横にあるのも親切。


展示されているのは
水彩60点、油彩8点、版画112点、その他数点。
版画はほとんどが郡山市立美術館の収蔵品です。
ナショナルギャラリーやテートから名作が来ているわけではありませんが
それでもターナーのたぐいまれな才能を楽しみました。


見所はやはりフライヤーのビジュアルになっている
・風下側の海辺にいる漁師たち(1802)

・ソマーヒル トンブリッジ(1811)
フォト



でしょうか。
ここで年号は展示された年であり必ずしも制作年ではないようです。


個人的には
・サン・ゴタール山の峠、悪魔の橋の中央からの眺め(1804)
フォト


これね、構図が縦方向なんですよ。
さらに実際の峡谷よりも凄く峻険に描かれている。
(現地写真が横に並べて展示されています)
インパクト大です。ターナーは必ずしも風景そのままを
写実的に描いたわけではないのですね。
                                                4月15日まで。
4月24日より東京に巡回。
https://turner2018.com/


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