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2018年02月12日23:35

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ウラル山脈上空



日本滞在3週間を恙なく過ごし昨日オランダに戻って来た。 関西空港は乗降客で一杯だった。 11時発のアムステルダムスキポール空港行きのKLM機に乗るのに南入口から入るとき長蛇の列の後尾に付きかなり時間を取られた。 それでも北入り口から入る人の列に比べれば短い方だった。 今まで何度もここを使っているけれどこれほど長いのはこれが初めてだった。

搭乗すると座席はほぼ詰まっていた。 1月の19日にアムステルダムから乗った時にはヨーロッパで冬休みを過ごして日本に戻る人や日本に研修に行くスペイン人たちの若者たちが目立ったものの満員とはいかず自分と家人が座る窓側の3席は間に一つ空席ができて楽だったが帰りには一杯でそんなスペースもなく家人は斜め前に頭が見える離れ離れの席だった。 金を払えば隣同士になったり通路側の席をとることもできるのだがそれはしなかった。 11時間の飛行時間で食事が二回、軽食が二回でる。 今回は眠気が来ず結局邦画を3本、洋画を1本観た。

離陸して7時間ほど経ってから外を見ると結構な山が見えた。 ウラル山脈かもしれないとカメラを向けたり眺めたりしていた。 ロシアの上空10kmほどのところを飛んでいる時に下の景色を眺めるのが好きだ。 大抵はシベリアの比較的なだらかな大地が広がっており蛇行して凍り付いた川の模様や低い山の起伏が眺められるのだが丁度このときギザギザの山並みが見えてウラル山脈だと思った。 もう50年も前に高校の地理の授業で、教師がシベリア鉄道でモスクワまで行った折アジアとヨーロッパの境であるウラル山脈を越えるのに何日もタイガの樹木林の間を走り退屈していていよいよ待ちかねたウラル山脈まで来てみると山と言えるようなものが何もなく、あっけなくヨーロッパ側に来ていた、山脈といっても両方から徐々に盛り上がっているので日本の山脈のようにはっきりした形をとっていないのだ、と聞いたことがあるのだがそれはその教師の経験であって上空から見た景色では1000mほどの山が沢山見えてそれが南北に繋がっているのが見える。 鉄道と言うのはできるだけ山間部のなだらかなところをぬってつくるので山のないところを走っているのかもしれずそんなシベリア鉄道の路線を経験すれば山がないということになるのかもしれない。 いずれにせよ自分は紛れもなくギザギザの幾つもの頂が連なるウラル山脈を見ている。

機内で客室乗務員になぜ今の時期にこんなに一杯なのか訊いてみた。 韓国での冬季オリンピックの影響かもしれないけれど分からないと言った。 母の遺骨を分骨し一つは大阪の四天王寺に納骨し残りをオランダにもってきた。 機内にそれを預けるのに後尾のものを置くスペースに収め61になるオランダ人のオバサンスチュワーデスと駄弁って互いの経験を大分長く話した。 このオバサンは若いスチュワーデスたちが働いているのに油を売るのが好きなようでいろいろなんやかやと聞いてきた。 別れるときこちらの手を握っていろいろなことを話せてよかったと言った。

大阪でもスキポールでもパスポート審査のところでは待たされる。 前回スキポールで30分も並んで待った末に順番が来て審査官のところに来てみれば永久滞在証をもっていればEU市民のところにいけば待たなくてもいいのに、といわれていたので今回は待たずにがらがらのEU市民のところをすんなりと抜けて荷物が流れて来るベルトコンベヤーのところにくれば丁度目の前に自分たちのスーツケースが流れて来た。 オランダで降りる乗客が少なく、かなりがこれから他のヨーロッパ各国に散るトランジットだったのだ。 だから機内で普通はオランダ語で放送するのだが今日は各国の乗客が居るので英語で放送すると言っていたのを思い出した。 荷物をもって普通ならそのまま外にでられるところが係官に止められて一度荷物を全部X線検査機に潜らせられた。 外に出ると1週間前にオランダに戻っていた息子が待っており荷物を車に積んで帰宅した。 こんなにすんなりと出られたことは今回が初めてだ。 

明日からぼちぼちと今回の旅のことを少しづつ思い出しながら日記に綴って行こうと思う。
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