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2017年10月11日23:12

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ポタリストの記録・【初秋の多摩川中流タウンとホームセンター巡り】

 11月の点検まで後1か月となった。その際にタイヤを替える予定だが、その前に久しぶりに多摩川中流の街をポタリングしたくなった。多摩川といっても100km以上の長い一級河川である。どこから上流、中流、下流、河口と分けるのか意見が分かれよう。

 飽く迄個人的な見解だが、

 ◆上流:羽村堰以北(東京都羽村市)
 
 ◆中流:羽村堰南から登戸(神奈川県川崎市多摩区)

 ◆下流:登戸〜六郷橋(神奈川県川崎市川崎区、東京都大田区)

 ◆河口:六郷橋以南〜弁天橋(羽田付近)

 と考えている。

 多摩川のサイクリングロードをひた走るのではなく、街も走る積りだ。特に私はホームセンターを覘くのが大好きなので、そちらも併せてみたい。

 その日の最高気温は29℃、初秋というよりも10月というのに、まだ残暑が残る暑さだった。無風に近い。

 出発はJR拝島駅北口。

 行きは玉川上水沿いの道を走る。流石に10月だから、日陰に入れば相応に涼しい。立川市と昭島市の境目にあたる松中橋で玉川上水とはお別れ。諏訪神社通りを南下。JR青梅線のアンダーパスを行かず、暫し青梅線沿いを立川駅方面へ向かって走り、昭和記念公園のある西立川駅付近から首都大学東京・昭島キャンパス沿いの江戸街道へ。江戸街道沿いの道を立川へ向かう。JR中央線のオーバーパスを渡り、柴崎町三丁目の信号を横断し、セブンイレブンを左折した。

 この道は一方通行だが、自転車は除くとあるので、そんなに飛ばさずともスイスイ行ける。しかも江戸街道よりも信号が少ない。よくクルマを強引にすり抜けて行く人がいるが、そんな顰蹙を買うことに労力を注ぐならば、一本向こう側の裏道を適当な速度で走る方が本当はずっと早く着けるのだ。この道は国立市に着けるが、JR南武線に踏切を下ろされると道が狭いので、厄介だ。そこでみのわ通りから江戸街道に復帰。

この判断は上手く行った。

 その日、珍しく南武線に3回も踏切で引っ掛かったからだ。上り、下り、貨物・・・。

 踏切を横断し、創価学会の会館を過ぎると国立市。桐朋学園の前を過ぎ、一方通行に入る。国立という街は鉄道以外で行こうとすると隔絶した街である。裏道を使うか、混雑を覚悟してR20を使うしかないからだ。

 府中の医療センターや根岸病院の前の新府中街道に出る。だだっ広く歩道も用意されているので、そこを走ることにした。グーグルマップではまだ更新されていないが、その先、JR中央線のオーバーパスが新設されていた。幾何学的なデザインは無機質ながら美しかったが、橋の中央から中央線の様子が見えないのはちょっと残念だった。未だに自殺者が多いという世相を反映していることと無関係ではあるまい。渡るとそこは国分寺市だ。

 道はまだ工事中で、小平市までつなげる積りのようだ。

 国分寺は多摩川沿いの街ではないが、ここに来たのは東京都を本社する(東京都三鷹市)数少ないホームセンターの支店、Jマート国分寺店というホームセンターが信州を出自とする一部上場企業の綿半ホールディングズの傘下に入り、どう変わったか、見たかったからだ。自分も信州に旅行する際はよく綿半ホームエイドに寄らせて頂いているだけに、期待して入店した。ここまで拝島駅から自転車でたった48分。新府中街道の新しいオーバーパスの恩恵である。

■ストア・コンパリゾン■

 自分がよく寄る綿半ホームエイド諏訪店の集客は凄いものがある。国分寺のお店も価格は詳細に見ると矢張り確かに安い。今回青果とパンが入っていること、逆にライフスタイルストア的な雑貨のスペースは縮まった。この点は評価できる。地域密着の小型店舗は確定需要が無いことには売上はついて来ない。気取って未確定需要のライフスタイル系の雑貨品で飾ったところでダメである。商売の原資は売上である。値入率ではない。

 以前行った時のゴンドラの高さは1500mm〜1800mm程度だったのが、2100〜2400mmと高くなったこと(尤もこれは綿半の信州のホームセンターもそうだから仕方が無いだろうが)で、圧迫感はある。ここで私はワイヤーを購入した。サイクルスタンドの耐震性を強化したかったからだ。

 店員の接客は元々良い方だ。小人数にも拘らず、場所まで案内してくれるだけでなく、分からない事は後日連絡するようにしている。安易に受け答えしない、安請け合いしない、そんなやり取りが目撃出来た。店員のサービスレベルは別会社になっても高い水準でキープされているといえるだろう。

 しかし呆れたのはポイントカードの運用の悪さだ。信州で最も普及しているというブルーカードというポイントカードが使えるとのことだが、それも使えるのはサービスカウンターと園芸コーナーのレジだけ。存在をアピールする気が少しでもあるならば、せめて全レジで運用出来るようにして欲しいものだ。これでは気の短い年配者から「面倒くさい」と苦情が出るのは必至だろう(既に出ているのかもしれないが)。それに幾ら信州で普及していると言っても、東京の人でブルーカードの存在を知っている人がどの程度いるのだろうか?既に島忠、ジョイフル本田、カインズでは自社のポイントカードだけでなく、Tポイントカードが使えるのだ。この3社ではTポイントカードに移行するのは時間の問題だ。綿半は地域密着で信州では根付いて来た。確かに信州では綿半のホームセンターの綿半ホームエイドのCMは子どもが口ずさむほどだが、東京でそうするには相当の時間が掛かると考える。地域密着路線で行くならば、信州のやり方を圧しつけるのではなく、東京の多摩の消費性向に合わせるべきだろう。この点、店舗に入っている山崎パンは見事である。山崎パンは不二家を子会社化したが、不二家は不祥事でこうなったのであって、消費者の目からすれば、未だに山崎よりも不二家の方が製品の格は上であることは誰しも認めている。だから山崎パンは不二家の看板は残した。もう少し東京の消費者の消費性向が掴むまでじっくり時間を掛けるべきかもしれない。

 価格、品ぞろえと接客以外は残念な評価と言わざるを得ず、国分寺のこのホームセンターを後にした。

 次に向かったのは府中の島忠ホームズである。新府中街道のオーバーパスを使って、南下。日鋼町を右折して道なりに進むとお店がある。日鋼町からこのお店までのカーブした道沿いには、東京の多摩地区とは思えないほど近代的なビルが立ち並んでいる。

 ここは私の妹も婚礼家具を買った。東芝のお膝元である。島忠は埼玉県川口市を本社とする元々家具を出自とするホームセンターである。その点はJマートと似ているが。こちらはお客が根付いている。矢張りというか、ポイントカードはTポイントカードが使えるようになったことを盛んにアピールしていた。消費性向の掴み方という点では綿半(Jマート)との大差を感じてしまった。このあたり、島忠の出自がガチンコで小売業なのに対し、綿半は建設業である。その差が出ているのかもしれない。正直、このお店、ガーデン系資材はありきたりなものしかないが、店内は何時間でもいられそうだ。しかも必要なモノが必要なところにちゃんとあるところが良い。私もお弁当を拵えている「弁当男子」だが、手提げがボロボロになってしまったので、小ぶりのエコパックでキャンパス地のものを、と思って弁当箱のコーナーに行ったら、それはあった。このあたり見事だ。流石にお値段がカインズほど安く無かったので、購入しなかったが。

 11時を過ぎていたが、稲城市のくろがねやに向かった。

 島忠ホームズの前の道を南下し、R20とぶつかると南下。市街地を通って、府中街道に出て、街道を南下した。以前と比較して、道幅がやや広くなっていたことも幸いした。是政橋北に来て驚いたのは、吊り橋になっていたことだ。最近の道路の建造物は硬質で無機質だが、美しい。

 そこを渡る。渡ると稲城市だが、多摩川サイクリングロードの南岸の道を走るのは久しぶりだ。学生の時以来だろうか?あの時はグラベル(砂利道)だったと記憶しているが、確かに北岸の府中市、調布市ほど道は良くないが、舗装されていた。くろがねやの前の道は川崎街道の裏道となっていて、クルマの通りが結構激しい。なかなか直ぐに横断出来なかった。

 くろがねやは山梨県甲府市を本社するホームセンターだが、こちらもDCMホールディングズの傘下に入った。DCMには既にカーマ、ホーマックなども参入している。大資本の傘下に入る、この点Jマートと似ているが、近年稲城市の多摩丘陵の南側にジョイフル本田のオープンも取りざたされていると聞く。嘗てDIY部門に職人系の人を揃え、特に金物系の売上を伸ばし、年間売上はこのお店だけで30憶円を越える年もあったと聞くが、DCMの傘下に入りどう変わったか。私が山梨にいた時、白根町(現南アルプス市白根町)にある、くろがねやのスーパーデポに随分お世話になったものだ。ここは一種のスーパーセンター化していて、カーショップ、スーパーも併設されている。くろがねやの隣のイエローハットも、弁当男子にとって廉価なスーパー、マックスヴァリュ東海(現・ザ・ビッグ)もだ。自分にとってお馴染みのお店である。

 入店すると、軽食が頂けるテナントがある。これは商圏人口が小さい稲城という場所を考えると小さなテナントとはいえ、大切なことかもしれない。何しろコンビニエンスストアもスーパーもここからは遠いからだ。室内はDCMのPB商品が各所に山積されていた。PB商品は確かに廉価。このお店が急速に売上を伸ばした金物部門はどうだったのか?見てみると、なるほどこれは、という感じ。この売場だけだったら、正直何時間でもいられそうだ。潰れたネジを回せるという特殊プライヤー、「ネジザウルス」の新しいタイプにグリップがオレンジ色のタイプが出たので、それを購入した。

 Jマートと同様、他社の資本が入ることの大変さを感じたのは、店内南側の改装商品の残骸である。DCMオリジナル商品の売場を拡販するために撤去されたと思われる商品が廉価で並べられていた。正直、何ら関連性も無い配列だったので、好きで並べてはいないだろうな・・・と考えずにはいられない。

 ここまでの走行距離は26km。しかし自分の腹持ちは良いようで(?)朝食を摂らずともここまで走れた。たださしもの29℃の気温には負けて、入口のテナントでホットドックとアイスティーを摂って昼食とした次第である。他の人と比較して、身体が並はずれて安く出来ているものだと感心する。

 稲城市は東京都で数少ない梨の産地である。くろがねやと川崎街道の間の裏のお店で売られていたので、荷物になるが購入した。帰りは是政橋までは真っ直ぐ帰り、「府中かぜのみち」と称する北岸サイクリングロードを通って帰った。無風だったこともあって、この区間、平均時速25km以上で走ることが出来た。

 最後までご覧いただき、ありがとうございました。

〜サイクルコンピュータの数値(参考値)〜

 走行距離(往復):45.64km
 平均時速:20.3km
 走行時間:2時間14分
 最高時速:35.4km

 

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