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2017年10月11日00:00
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イケフェス・ナイト
今年で5回目を迎える月末の
『生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪2017』
通称『イケフェス2017』
キックオフイベントでした。
ナカノシマ大学 2017年10月講座
生きた建築ナイト2017
@中央電気倶楽部
会場は普段非公開の会員制クラブ。
イケフェスにも参加している建物ですが、
先着順受付にみごとはじかれていたところ
イベントに参加すれば入れるではないか！と急遽申込み。
外観もディテールもこんな素敵な建物です。
そしてイベントはこのお３人のトーク。
倉方俊輔(建築史家)
�皺�伸一(建築家)
ゲスト:遠藤克彦(建築家)
そもそもイケフェスとは、というところからお話が始まりました。
これは日本最大級の建築公開イベントです。
最初は2013年、試行として13件だけ、参加者もわずか600人でした。
それが去年は76の建物が公開され、参加者も3万7千人。
101の現役の建物が公開される今年は、さてどれほどの人が参加するでしょうか？
まず�皺�さんから趣旨説明。
公開されるものは、船場エリアが多いのですが、様々です。
中之島公会堂のような重文もあれば、
今や大阪のアイコンとなったスカイビルもあり。
三井住友銀行大阪本店営業部のような堂々たるものもあれば
北浜レトロのような小さな建物もあり。
御堂ビルのようなオフィスビルもあれば長堀アパートのような住宅もある。
また、建ったときが最高、というのではなく、
時を経て改築されたものや外装の一部を残すものも未来へ届ける姿勢を評価して加えています。
基本的に全て無料公開(飲食店の場合はオーダーが必要なものもあります)
ガイドブックもオールカラーで300円。
あ、このガイドブックですが、発売日にはAmazonで2位の売れ行きで欠品になりました。
ただいま各々のビル最寄りの地下鉄駅は液晶パネルでいっぱいです。
淀屋橋、肥後橋…北浜なんてまるで駅をジャックしているよう。
駅に建築の専門的な解説がずらりと並んでいる街が他にあるんでしょうか！？
お二人の興奮ぶりにこちらもテンションが上がってきます。
そしてゲスト登場。
遠藤克彦さんは今度できる大阪の新美術館のコンペをかちとった方です。
この美術館、計画は半世紀も塩漬けになっていました。
それが動きだし、最終5案となったところでこの2月に中之島の中央公会堂で公開プレゼンテーションが行われました。
大阪市側はひとが見に来るのか？と半信半疑だったようですがふたを開けたら大盛況。
(最終5案はまだWebで見られます。まあどれも強いものばかり、無難なものはありません)
遠藤さんによると質問も大変厳しかったそう。
南海トラフで3m浸水する可能性もある場所でどうやって美術品を護るか？とか
環境問題・熱効率・省エネとか。
大手を押さえて遠藤さんの案が選ばれたのはそれだけ魅力があったのでしょうね。
遠藤さんの言葉。
「建築は動かない。だから建築家が動いていってその場所の魅力を感じる力が必要だと思う」
さて決まると大手も協力します。遠藤さんは初めて大阪に事務所を開きました。
現場まで5分。
お留守番を除いて34歳〜23歳のスタッフ8人が大阪に引っ越しました。
皆さん通勤は自転車で15分以内だそうです。
「いま東京で山手線の中に事務所を持てるのは相当な方でしょうね。
でも遠藤さんの事務所は大阪のど真ん中」
「(近くの)靭(うつぼ)公園の周りにはレストランも沢山あって若いスタッフは助かります」
「自転車で走って、こんな楽な都市があるんだなと。
東京は凸凹ですから」
確かに東京には坂が多いです。
大阪市には半年で基本設計、次の半年で実設計とか急がされているようですが
若手に近い遠藤さん、次々クリアされているよう。
イケフェスではその遠藤さんの事務所も公開されます。
模型が沢山あるのですって。楽しみです！
いまやCGでも検討できる時代ですが
「うちはアナログで」。
「美術館の足元をできるだけ街に開いて。
美術品をみたら下に降りてカフェでそれについて話し合うような。
ヨーロッパのパサージュのように市民と都市と美術を結ぶ。
黒い箱が目立つんですが、中は複雑な構造です。
皆が違うところを見つけて好きになってくれるような」
そのディテールも来年のイケフェスで見られそうです。
そのほか倉方さん・�皺�さんおすすめのプログラムや
おすすめの参考文献も紹介されました。
たしかに、どうしてそこにあるのか、とか
奥がわかるとさらに楽しめそうです。
『生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪2017』
通称『イケフェス2017』
キックオフイベントでした。
ナカノシマ大学 2017年10月講座
生きた建築ナイト2017
@中央電気倶楽部
会場は普段非公開の会員制クラブ。
イケフェスにも参加している建物ですが、
先着順受付にみごとはじかれていたところ
イベントに参加すれば入れるではないか！と急遽申込み。
外観もディテールもこんな素敵な建物です。
そしてイベントはこのお３人のトーク。
倉方俊輔(建築史家)
�皺�伸一(建築家)
ゲスト:遠藤克彦(建築家)
そもそもイケフェスとは、というところからお話が始まりました。
これは日本最大級の建築公開イベントです。
最初は2013年、試行として13件だけ、参加者もわずか600人でした。
それが去年は76の建物が公開され、参加者も3万7千人。
101の現役の建物が公開される今年は、さてどれほどの人が参加するでしょうか？
まず�皺�さんから趣旨説明。
公開されるものは、船場エリアが多いのですが、様々です。
中之島公会堂のような重文もあれば、
今や大阪のアイコンとなったスカイビルもあり。
三井住友銀行大阪本店営業部のような堂々たるものもあれば
北浜レトロのような小さな建物もあり。
御堂ビルのようなオフィスビルもあれば長堀アパートのような住宅もある。
また、建ったときが最高、というのではなく、
時を経て改築されたものや外装の一部を残すものも未来へ届ける姿勢を評価して加えています。
基本的に全て無料公開(飲食店の場合はオーダーが必要なものもあります)
ガイドブックもオールカラーで300円。
あ、このガイドブックですが、発売日にはAmazonで2位の売れ行きで欠品になりました。
ただいま各々のビル最寄りの地下鉄駅は液晶パネルでいっぱいです。
淀屋橋、肥後橋…北浜なんてまるで駅をジャックしているよう。
駅に建築の専門的な解説がずらりと並んでいる街が他にあるんでしょうか！？
お二人の興奮ぶりにこちらもテンションが上がってきます。
そしてゲスト登場。
遠藤克彦さんは今度できる大阪の新美術館のコンペをかちとった方です。
この美術館、計画は半世紀も塩漬けになっていました。
それが動きだし、最終5案となったところでこの2月に中之島の中央公会堂で公開プレゼンテーションが行われました。
大阪市側はひとが見に来るのか？と半信半疑だったようですがふたを開けたら大盛況。
(最終5案はまだWebで見られます。まあどれも強いものばかり、無難なものはありません)
遠藤さんによると質問も大変厳しかったそう。
南海トラフで3m浸水する可能性もある場所でどうやって美術品を護るか？とか
環境問題・熱効率・省エネとか。
大手を押さえて遠藤さんの案が選ばれたのはそれだけ魅力があったのでしょうね。
遠藤さんの言葉。
「建築は動かない。だから建築家が動いていってその場所の魅力を感じる力が必要だと思う」
さて決まると大手も協力します。遠藤さんは初めて大阪に事務所を開きました。
現場まで5分。
お留守番を除いて34歳〜23歳のスタッフ8人が大阪に引っ越しました。
皆さん通勤は自転車で15分以内だそうです。
「いま東京で山手線の中に事務所を持てるのは相当な方でしょうね。
でも遠藤さんの事務所は大阪のど真ん中」
「(近くの)靭(うつぼ)公園の周りにはレストランも沢山あって若いスタッフは助かります」
「自転車で走って、こんな楽な都市があるんだなと。
東京は凸凹ですから」
確かに東京には坂が多いです。
大阪市には半年で基本設計、次の半年で実設計とか急がされているようですが
若手に近い遠藤さん、次々クリアされているよう。
イケフェスではその遠藤さんの事務所も公開されます。
模型が沢山あるのですって。楽しみです！
いまやCGでも検討できる時代ですが
「うちはアナログで」。
「美術館の足元をできるだけ街に開いて。
美術品をみたら下に降りてカフェでそれについて話し合うような。
ヨーロッパのパサージュのように市民と都市と美術を結ぶ。
黒い箱が目立つんですが、中は複雑な構造です。
皆が違うところを見つけて好きになってくれるような」
そのディテールも来年のイケフェスで見られそうです。
そのほか倉方さん・�皺�さんおすすめのプログラムや
おすすめの参考文献も紹介されました。
たしかに、どうしてそこにあるのか、とか
奥がわかるとさらに楽しめそうです。
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