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2017年08月23日06:14

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今日は二つの病院に行ってきた




どうでもいいことをダラダラ書いているのであらかじめご承知おきの事。



2017年 8月 21日 (月)

このあいだアレルギーショックがあって生まれて初めてアドレナリン注射・エピペンを使ったと記した。

https://blogs.yahoo.co.jp/vogelpoepjp/65696388.html

それがほぼ一か月前でその原因をはっきりさせるためにライデン大学病院に出かけ再検査することになっておりそのために今日出かけたのだった。 そこで内科、皮膚科、アレルギー専門医の問診なのだが大学病院であるからこの日は専門医・教授の診察はない。 医師の資格はあっても専門資格研修中の身習い医師の問診、緊急の要があるかどうかのスクリーニングがあり自分が研究者のための経験材料となるためだ。 若い女医は予めこちらの病歴には眼を通しているらしく記録にある一般のアレルギー検査結果は2000年のものでそれから17年経っているのでこの分野での研究は進んでいることから、ことに花粉症の反応について新た検査しなおす必要があるとのことでそのために後ほど血液検査場に送られて血を採った。 一通りこちらのいうことを聴き、このあいだの救急隊員のレポートにも目を通し、ひとこと、こちらでも健康食品の豆乳でのアレルギー反応のことには症例がいくつもあって今回の場合もそうかもしれないので、とくに大豆には問題がなくとも豆乳製品に発酵成分が混ざっておりそれに反応しているのかもしれないから血液検査の結果をみて検討することになると言い、問診は15分ほどで済んだもののその後これを担当教授に報告し部屋を出てそこでレクチャーをうけているのかこの若い医師は10分ほど戻ってこなかった。 戻ってくると2週間後にこちらから電話で検査結果とこれからのことを通知し必要ならば更なる検診の日取りを決める旨の日時の約束をとりこのセッションは終わった。 

昼までまだ1時間ほどもあり病院のカンティーンでコーヒーを飲みたく思いこの3か月ほど味わっていなかったこととも思い合わせてカフェオレにした。 中途半端な味でこれなら初めからエスプレッソでも注文すればよかったと後悔した。 まだ早いからか客の数が少なく昼食時には病院の医師、職員たちも来る数百もある席がほとんど空いていたのにも月曜の朝とも関係しているのかと思ったが病院には曜日の関係はないとも思い返しそれにしてもガランとしているものだと何度も来ているのにここのこんな景色を見るのは珍しいと思ったものだ。

今日もう一つの病院に行くことがあった。 息子に車でアムステルダムの国立癌研AVLまで乗せてもらいCTスキャンをその晩に撮ることになっていた。 息子はオランダ最大の5万人が集まるロックフェスティバルにテントを担いで先週の木曜からでかけており今朝の朝まで友人たちと会場で飲んでは音楽に浸っていたと言い、4時をまわって早い夕食をしに家に来た時には昨日の晩から寝ていないと言った。 夜の8時15分にスキャンを撮ることになっていて8時までに癌研にくること、スキャンの1時間前からスキャン開始までに1リットルの水を飲んでおくこと、飲み始めてからはトイレに行かないことなどが予め送られてきたこの日の手順書に示されていて今まで何回もスキャンをやった中でこれだけの水を飲むのには何の困難も覚えなかったものの今20%ほどしかない胃に食後1リットルと言うのはかなり辛いので大分食事を少なめにしておき出発する前に腹と膀胱を空にして家を出た。

久しぶりにAVLに来ると懐かしさが湧く。 すくなくとも3週間弱入院していて寝泊まりしたところである。 広い駐車場には殆ど車は見えず入口に一番近いところに停めると息子は、ここがパパが入院中に夜見舞いに来た時の駐車定位置だと言った。 息子にしても10回は来ているはずだ。 昼は空いた場所を探すにに苦労するけれど5時以降はガラガラで昼間は嫌だけれどこの時間にここに来るのは悪くないと言った。

入るとどこも受付窓口は玄関以外閉まっており放射線科で手続きを、と思ってもそれもできないから玄関の太った女性に尋ねると、ああ、そのまま放射線科に入って待ってると名前をよんでくれるから、と彼女はまた眼の前のモニターのパズルに視線を移す。 定時までまだ1時間以上もあるのでいつもならかなり人のいるカンティ―ンのソファーに座ってデイパックから500mlの水を二本取り出し飲み始めると近くに坐っていた一組の老夫婦の、頭にターバンを巻いたような老婦人が自分と同じようなペットボトルを2本出していて2本目を飲み終わるところだった。 暫くすると白衣の技師が来て婦人を同伴して老夫婦ともども放射線科に消えていくとそこには自分と息子だけになった。 あとは片付け物をする職員だけのはなはだ寂しい今まで見たこともない景色だった。 

5階の病棟で入院中うろうろしている時にはここに来るのは人恋しい時で、ただ歩き回る人を見に体のあちこちから管を何本もポールにぶら下がった点滴や他の袋に繋がれて、移動式手押し車でよちよちと来る時だから殆ど年配の癌患者や職員たちとはいえ人をみるのは面白かった。 何か飲みたければ自分で勝手に5階の20人ぐらいは収容できる小さなカンティ―ンに坐ってアムステルダムの町並みを眺めながら白湯や紅茶を飲んでいればいいのだがそれにも飽きるとここに来て暫く座っていてそのうち疲れると5階の自室にもどるというようなことをしていたのはもう7−8週間前のことになる。 

先ほど老婦人を呼びに来た技師が来て名簿を比べながら自分の名前をいい、定時まで大分時間があるからいつでもいい、と言われたので慌てた。 まだ水を300mlほどしか飲んでおらずそれには20分ほどかかっている。 それを言うと、まあ、いくらでも時間があるからとのんびりしたことを言い、飲み終わったら放射線科の待合室まで来てくれと言って去った。 慌てて飲むと吐きそうになるのでゆっくりゆっくり飲んだ。 これほど水を飲むのが辛いとおもったことがない。 これもひとえに胃の許容量が極端に減っているからでしかないのだが。 酒を飲むでもなくただ水を無理にでも飲む、それも誰もいない100席あるかないかのカンティ―ンで時間を気にしながら飲むのは気が滅入る。 待合室に移動すればその間に水も腸の方に行くだろうとボトルを片手により薄暗く鬱陶しい待合室に移動するとインド系らしいでっぷり太った母親と携帯を眺めるだけの息子と思しい二人組がいるだけだった。 さっきの技師が来て自分の名前を呼ぶのだがまだ200mlほど残っているボトルを見せるとその母親に声をかけ母親は厚い上着を息子に預けCTの部屋へと消えた。

後に残った自分の名前が呼ばれたのはやっと飲み終えたボトルをゴミ箱にすてた定時の8時15分だった。 呼ばれてもう2回来たことのある TOSHIBA製 Aquilion CX スキャンマシンの部屋に入ると先ほどの技師と若い看護婦二人がいた。 スライド式のベッドに横になり腕まくりして造影剤の注射を待った。 今朝ライデン大学病院で右腕から血液検査用に採血したからというとそれでは左の方をというので大丈夫かなと思った。 左腕の血管がでないことがあるからだ。 探し探し一本目、失敗。 針を刺し血管を探しているのがチクリチクリとする痛みで分かる。 諦めて抜き2本目のときもう一人の看護婦がここでは最長2本目までだからと明るく言うので、それでは最長記録を作ろうかと冗談を言うとその通りになった。 2本目も探せず左腕を諦めて右腕にすればすんなりと入ったので、記録更新だとおどけてみると二人は恥ずかしがった。 スキャンが済んで、あなたたち皆遅くまでよく働くなあ、と言うとここは癌患者だけの研究所・病院だから幾らでも患者はいてもう一台は修理中だから今ここはフル回転です、と言った。 分かったような分からないような説明だった。

ガランとした人気のない癌研を出ると晴れてもいなく9時前なのにまだ明るかった。 
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