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2017年08月20日19:25

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近所の「通り抜け」に行ってきた



うちの前にスキポールからデルフトを通ってロッテルダムまで続いている運河がある。 その運河に沿って自動車道路が続いていてうちから1kmぐらい南側でライデンからユトレヒトに向かう線路が運河を渡るところを横切っている。 この線路は今迄単線だったものが近い将来これを複線化しオランダ都市部の線路網を緊密化しようとし、便数の増加に伴ってこの際踏切を無くして道路を線路の下を潜らせようと早くから計画していた。 それがもう何年も前だったけれど実際に工事に掛かったのがこの2年ほど前だ。 この工事のためうちの前の道路から車が暫く消えのんびりしたものだと思っていたらこの半年ほどで急に進展があり、この部分のトンネル工事が喧しく執り行われるようになっていた。 そのときのことを今年の4月3日に「道路工事」と題して写真を載せて下のように記している。

https://blogs.yahoo.co.jp/vogelpoepjp/65575869.html

このあいだ家に市からのチラシがはいっておりこの土曜の午前中トンネル完成と開通にともなう一般の「通り抜け」を行うので自転車、ローラースケート、スケートボード、徒歩などの通行を歓迎すると書いてあった。 別段何時から何時までという事も書いていない雑な知らせで、この2年ほど通行止めだったトンネルの両側4kmほどは日曜から開通し通常の道路となるとも記されていた。 幸い天気も良く土曜の朝10時前に自転車でその場所に出かけてみるとトンネルが始まる辺りに柵がしてあり目立つオレンジ色の工事服とヘルメットを被った男が手持無沙汰に立っているだけだった。

自転車は駄目だと言われそばに立てかけて置く様に指示されたがチラシに書いてあったことをいうと、あれは市の訳がわからないものが勝手に書いたことだと言った。 暫くすると人がどこからか湧いて来て一杯になるから自転車やスケートボードなどで来られるとこんな時に死に土産にとやって来る年寄りたちに当たって土産もないままにあっちに逝ってしまいかねないことになるからなと笑いながら宣う。 土曜の朝10時前である。 皆だれもまだパジャマで家の中をうろうろしているかまだバカンスから戻ってきていないのかもしれない。 自分と家人の他にはだれもおらずこんな目出度い開通の日にはコーヒーと菓子でも振る舞われるのかもしれないと思ってきても何もないしそんな気配も全くない。 午後になると市長・来賓がきてシャンパンを片手に通り抜けをする姿が地元の新聞社のマメラマンに収められるのだろう。 けれど今は遠くに舗道のタイルを機械で叩き平らにする作業員がのんびり動いているだけだ。 

だらだらとすり鉢の底に下りるようにトンネルに入って行くと目の前に木目の橋の底がみえる。 コンクリートの打ちっぱなしにはせず車の騒音を吸収するためなのかどうか体裁のいい形につくってあり、どこかまるでオランダのあちこちにある運河の船舶用の橋、アクアダクトのようにも見えるがアクアダクトだと船の厚みと運河の深さがあってこれなら薄すぎるように思う。 スキポール空港を通るときいつも潜るスキポールトンネルはこんな具合だ。 そこを潜り始めるときに目の前をターミナルにゆっくり移動する飛行機を目指しその下をくぐって行くことがあり、ここではそんな飛行機の代わりに電車が行き来することになる。

車道を歩いて向う側まで上がり切りもう一人向う側の柵のたもとで所在なく立っている作業員に暇だろうと話しかけたらぼちぼち人が集まってくる時間だと言う。 実際自分たちが潜り始めたあたりをみると年寄りに孫、家族連れがかなり来ていた。 立てかけてあった自転車に戻るのに舗道・自転車道を歩いて戻った。 自転車道は上下2車線、1.5mほどの舗道が片側に車道より一段上がった形で設けられており、自転車道・舗道を合わせると車道一車線よりも広かった。 
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