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2017年08月01日01:05

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CIVICのカムバック【ブランドイメージを大切に】

■精悍&スポーティを強調。ホンダシビック、タイプRを含む3モデルを国内アンベイル
(AUTOSPORT web - 01月13日 13:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=186&from=diary&id=4382856

 ■ブランドに気付いたホンダ■

 ついにCIVICがベールを脱いだ。7月27日に10代目シビックのフルモデルチェンジを機に9月29日に日本でも発売すると本田技研工業は発表している。

 セダン:6年ぶり

 5ドアハッチバック:12年ぶり

 のカムバックだ。

 更に走り屋に人気のあるタイプRは限定ではなく、今回はれっきとしたカタログに載せられたモデルとなっている。

 昭和47(1972)年以来、170以上の国と地域で販売されるホンダの重要車種のひとつで、世界累計生産台数は2400万台を越えた。

 これだけの販売台数だ。正直言って、レジェンドは知らなくても、シビックならば知っているという日本人は大勢いるのだ。ならばもっとブランドイメージを大事にすれば良いのに・・・と思っていたが、日本本国では近年販売されなかった。しかしここへ来て販売されることは慶賀すべきだ。

 何しろ私とシビックは同年代だからだ(笑)。

 シビックが属するセグメントは「Cセグメント」という上級コンパクト/セダンである。シビックが出た1970〜80年代と言えば、若者達は免許を取るとこぞってこのセグメントの国産中古車を買ったものだったが、今では振り向けば・・・。

 トヨタ・オーリス、マツダ・アクセラ、スバル・インプレッサ

 の3つしかない。日産・パルサーは日本では販売されず(豪州、英国では好評)、三菱・ミラージュはAセグメントという普通小型車のエントリーグレードとなり、最早別のクルマになってしまっていた。

 日本のCセグメント自体がその下のBセグメントのレベルが上がって来た為に、フォルクスワーゲン・ゴルフの独り勝ちの状態が続いている。それゆえ国産Cセグメントが苦戦しているのだろう。

 実際、シビックを無くすくらいならば、フィットにシビック、と名前をつけて売ればよかったんだよ、と知り合いのディーラー氏に言ったことがある(笑)。彼は大真面目に

 「全くそうですよ。今や高齢者でフィットを買う人殆どが、シビックの面影を感じるね、と仰せです。」

 と答えた。シビック、と名前がついていたら、私も騙されて買ったかも(笑)。デザインは正直、トヨタ・ヴィッツ(初代)の方が断然良い。フィットはこのミニバン臭いデザインは何とかならないのか、と思ったが、シビックという名がついているのであれば・・・それほど人は引っ掛かるネームには弱いものだ。

 しかしホンダは自社のブランドの強さに漸く気づき出したのだろう。それ自体は歓迎すべき展開である。

 ■今度はハイパワーエンジン■

 カムバックする前のシビックは亡くなった自動車評論家の徳大寺有恒さんに言わせると

 「完成度は高いし、燃費も良いけど、新味が無い。こういうクルマをホンダに造って欲しく無かった。まるでカローラみたい。シビックがカローラに近づいてどうするんだ。」

 とのことだった。と酷評はしたものの、シングルカムエンジンながら、DOHCエンジンと同程度のパワーとトルクを捻りだしていたところは流石に現代のクルマ、と思ったものだが、

 「あれれ。シビックって、こんなに洗練されていたかな。もっとヤンチャなクルマではなかったけ?」

 と思ったのも事実。

 これには世界の多くの人も同様に考えていたのだろう、今度はハイパワーエンジンとなって登場。エンジン自体はステップワゴン、ジェイドに搭載されている1.5LのVTECターボで150馬力だが、それをハイチューンしたもの。

 セダン:173馬力、ハッチバック:182馬力。これにセダンはCVT、ハッチバックはCVTだけでなく、6MTを選べる。

 「タイプR」でなくても、十分ハイパワーな仕上がりとなっているようだが、参考までにタイプRは320馬力だ。

 ■伸び伸び、ドンガラは良いが、車幅は日本で使うにはギリギリかも?■

 嘗てのシビックと言えば、今のフィットが持つような、小ぶりで使いやすいのも魅力だった。その良さは健在だろうか?

 この点だが、車幅は1800mmとVWゴルフと同程度にまで膨らんだ。全長はハッチバックが4520mm、セダンは4620mmとこれまた大ぶりである。ハッチバックのスタイルは今流行りのクーペのようなルーフラインである。フォルム的には三菱・ギャランフォルティス・スポーツバックに近い。ちょっと数値だけ見てしまうと、正直日本では使いにくそう。取り回し半径はハッチバックが5.5mで、セダンはもう少し良好な5.3m。18インチタイヤが響いた格好。

 フォルム的に近い、ギャラン・フォルティス・スポーツバックは18インチタイヤ、車幅が1800mm弱ながら、取り回し半径は5.0mに保っていた。FFでこれだけ小回りが良ければBセグでなくても、と私も思ったものだったが、シビックはやや大き目。

 車幅はカタログ数値だけでは分からない。実際、既に絶版となったCR−Zは車幅こそ1745mmだったが、ミラーからミラーの寸法は2000mmで、フィットよりもわずかに下回ったからだ(当時のフィットは2020mm)。マツダはミラーからミラーの寸法も聞けば教えてくれるようになった。日本は5ナンバー幅(車幅1700mm以下)だった時代が長く、道路もそれに合わせて造られていたため、車幅が1750mmを越えるとうっとおしくなる局面は少なくない。都会では嫌でもクルマは一台しか持つことは出来ないので、このあたりホンダも情報を開示して欲しいところ。

 ■グローバルカーとしての出来は凄く良いのだが・・・。■

 シビックに先行してフィットがビッグマイナーチェンジを果たした。今回はフロントグリルだけでなく、HONDA SENSINGと称する先進の安全装備を搭載している。今回勿論このニューシビックにも搭載されているので抜かりは無い。

 デザインもブランドイメージを大事にしようと舵を切り始めたことを思えば、ややアニメチックなところはあるものの、グラマラスで悪くは無いと個人的には思っている。室内も見せて貰ったが、無機質で硬質な感じだが、トヨタ的な至れり尽くせりよりもアーバンでシンプルながら、先進的な部分も感じさせるインテリアは多くの人に好感を持たれそう。

 FFハッチバックの「帝王」こと、VWゴルフにはない魅力はある。ハイパワーという分かりやすいキャラだ。これも万人受けするとは思わないが、その道を追求するというのであれば、その覚悟は買いだ。

 価格もVWゴルフの中堅グレードのハイラインが280万円、トヨタ・オーリスのハイブリッドが実質300万円であることを思えば、高過ぎるというほどでもない。今や軽自動車すら、上位グレードにオプションをベタベタとくっつければ200万円を越えてしまうではないか。

 となるとこのクルマを買える経済力がある人で、ネックになるのが、車幅かもしれない。シビックをわざわざカムバックさせた以上、日本市場も見捨てている訳ではないことをホンダのファンに強く示した訳だが、日本のユーザーにどの程度このネックとも言える車幅をどうアピール出来るのか、この点に注視したいところだ。

 
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