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2017年05月29日01:33

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暫くの間だろうけど真夏になった



2017年 5月 27日 (土) 快晴 30℃

この1週間ほどオランダは真夏日が続いている。 快晴が続き日本とは違い湿度が低いから日影に入ると涼しいもののそれでも日中30℃を越すとそんなことも言ってはいられない。 暑い。 だから家の中の窓と言う窓をすべて開け放す。 レストランや事務所、車などは別として普通家の中にはエアコンはないから短い夏をこのようにしてやり過ごす。 夜になれば涼しい風が入り日中の温度との差から寒いほどにもなるので家庭ではエアコンは普及しない。

2時を廻って土曜のマーケットに行くべく家を出て濠端を自転車でのんびり走っていると公園の芝生に沢山の若者たちが寝そべって日向ぼっこをしているし子供たちは浮き輪に乗って水の上をプカプカ浮いている。 水路になっている濠ではボートが行き交い真夏の雰囲気が充満している。

マーケットに来ると意外と人が少ない。 こんな暑い日には庭の木陰で休むか海岸の砂浜に寝そべるかしているようで、ラジオの交通情報などでは浜辺に行く人の車で混雑するので名のある浜には夕方6時まで出かけないよう呼び掛けていた。 だからマーケットが終わる5時ごろからは土曜の人ごみを見越して買ってあった苺やその他の果物、野菜をただ同然の値段で投げ売りする声も聞こえるけれど人は必要以上には買えないのでそんな声を聞きつつそこを通り過ぎて家路につく。

当分出てこられないので魚屋でムール貝を揚げてもらい大蒜入りのタルタルソースで喰いながらぶらぶらとジャズカフェーの方に向かい4時からのライブを期待していくとここも客は自分を入れて二人だけだった。 けれど女性ヴォーカルがスタンダードを歌っていた。 ピアノは知り合いのボブ・ヴァイナンだった。 もう7,8年は会っていなかった。 8年ほど前にハーレムでジャズフェスティバルがあったとき彼はアルトのピート・ノルダイクのピアノを演っていてコンサートのあと込み合った野外の街を二人で彼方此方のカフェーに入ってビールを飲んだ。 ボブは殆ど眼が見えないので込み合った中を歩くのは彼の左手を自分の右肩に置いて人をかき分けて進むのだ。 ノルダイクはオランダのジャズの大御所でどこの国にもいる戦後チャーリー・パーカーに憧れてアルトを始めたジャズメンで日本で言えば渡辺貞夫が相当するだろう。 イギリスのピーター・キングはまだ健在だがノルダイクは2011年に逝去している。 ボブは相変わらずハーグ中心に活動していて今はハーグのコンセルバトワールで教師をしていてなんとか喰えていると言った。

兎に角暑い一日で、こんな日には木陰や水辺には人は押し寄せるけれど土曜のマーケットやジャズライブには人は集まらない、ということだ。 
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