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2017年05月12日00:35

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今日の本棚466♪



「三鬼 三島屋変調百物語四之続」

宮部みゆき
日本経済新聞出版社


前回の日記に引き続き、シリーズ4冊目。
今回は4話の中編が収められています。
シリーズで初めてハードカバーを買ったのですが、北村さゆり氏の画に力がありますねぇ。
「おくらさま」の挿画、おちかが綺麗だったなぁ…。

「迷いの旅籠」
もっとさくっと終わらせてもいいだろうに、すごく丁寧に話が紡がれていきますよね。
著者の一話一話に手を抜かない力の入れっぷりに感心します。
このシリーズ、本当に楽しんで書いてるんだろうなぁ。

「食客ひだる神」
本当に微笑ましくて可愛いお話。

「三鬼」
人の残酷さ、業とか悲しさ弱さ、全てを詰め込んだやるせない話。
タイトルにある三はどういう意味が込められてるんだろう…。

「おくらさま」
主人公おちかの転期にもなるであろう、出会いと別れがある回。
以前著者は対談で、三島屋の百物語は、聞き役がおちかから変わってもいい、将来的には
おちかの卒業もあると語っていましたけれど…。
それはまだ先のことになるのかな……。


(書)
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