mixiユーザー(id:125571)

2017年04月25日06:56

97 view

大学病院の美術ギャラリー



金曜に鼻血が出て処置をしてもらいにライデン大学病院の耳鼻咽喉科に来た。 そして右の鼻孔の奥の毛細血管をレーザーで焼きタンポンを詰めて帰宅しそのまま週末を過ごし月曜の今日自転車で家から3.5km離れたこの病院に戻ってきてタンポンを取ってもらうべく11時半の予約時間の10分前に来たら年寄りが一人だだっ広い待合スペースにいるだけだった。 すぐにその人の呼び出しがあったものの処置が15分ほどかかりさて、自分の番かとモニターの番号を見たら自分の次の番号が出てどこからかやってきた二人組が入って行った。 やれやれ、これではまだ15分かと手持無沙汰に周りを歩いてみるとすぐ下が美術ギャラリーなのに気が付いた。 一月半ほど前にここでみた織物について書いたことを思い出したのだがまだその絵がかかっている。

https://blogs.yahoo.co.jp/vogelpoepjp/65540252.html

今ではこのギャラリーが入口からどう行けばあるかは癌科や薬局に行く途中にあるので分かるけれど病院に来るのは美術鑑賞に来るわけでもないのでギャラリーの位置など心に留めることもない。 そして我々は広いビル群の廊下のあちこちにぶら下がっている番号に従って最短距離のAからBに行くだけだからその他の科がどこにあってそこにはどう行けばいいのかは受付で訊くか予約の手紙や診察券のリストを見るしか分からず、またそれを頼りに最短距離を歩く。 病院内でブラブラしている人を見ることは少ない。 それはブラブラできるという事は在宅で済むということで、ここに通えるという意味でもあり入院コストを少なくできるということでもある。

自分がギャラリーを見下げているところから反対側には数百人がゆったりと飲み食い出来るスペースがあり花屋や本屋、雑貨屋もあるのだからそういうところで憩う人たちがゆったりと美術鑑賞をということにもなることをも期待して存在理由があるのだろう。 下に見えるスペースと同じようなギャラリーがこの病院にはあと2つはあって廊下の壁、診察室、受付などにも必ず何か絵や写真がかかっているので眼が退屈することはない。 けれど或る意図というかテーマ、グループなどを集めて観られるのはこういうギャラリースペースとなるからその意義は単なる壁とは違うものだとは理解できる。

そんな事を考えていてそれならあと二つのギャラリースペースはどこでどう行けばいいのかというとそれは分からない。 ただ記憶は歩いている右や左に見えたというだけでそれも採血センターに行った時だの胃腸科に行った時だったとかそういうときのついでとして記憶の端に残っていて分からず、はっきり知りたければ受付で病院の地図を貰うしかない。 

待合スペースの椅子に坐り辺りを見渡していると白雪姫の格好をした5つぐらいの女の子が父親に手を引かれて向うを行く。 頭には毛糸の帽子をすっぽり被っていてそれは抗癌剤の副作用で毛が落ちているからだと分かる。 歩くのに踊るように軽く跳ねているのが見ていてのせめての救いだ。 癌は我々年寄りだけのものではない。  

自分の名前が呼ばれて処置室に行くと金曜の若い医者が詰まったタンポンをピンセットで引き抜いてスポイトで薬液をチュッと注いでそれで終わりだった。 同じ薬液のスプレーを貰いそれをこれから5日間毎日一日3回両方の鼻孔に噴射するよう言われた。 両方の鼻孔がすっきりと通り頭がすっきりして大分気持ちが良くなり気分が晴れた。 
1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2017年04月>
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30