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2017年03月26日20:55

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今日の本棚451♪



「黒の狩人」(上・下)

大沢在昌
幻冬舎(GENTOSHA NOVELS)


狩人シリーズ3作目。
タイトルに狩人が付くだけで登場人物は別だと思い込んでいたんですけど、勘違いしてましたね。
「北の狩人」は読んでるんですが「砂の狩人」は未読。
今回は、「北の狩人」で脇役として登場した佐江警部補が主人公。
これ、多分前作のネタバレ含んでますよね…可能であれば順番通りに読むことをお薦めします。

中国人を狙ったバラバラ殺人事件が発生。
被害者には中国人であること以外に、脇の下に残された「五岳聖山」の刺青という接点があった。
新宿署の刑事・佐江は、通訳として捜査補助する毛と共に事件の真相に迫る。

ミッシングリンク物の推理小説の様な発端ですが、徐々に日中の情報戦を含んだ大掛かりな事件へと展開していきます。
大沢作品、割とバディ物多いですね。
偶々続けて読んでるのが、そういう作品なのかな?
叩き上げの丸B刑事と、正体不明の中国人・毛が少しずつ信頼を深めていくところが面白い。
更にそこに外務省職員・野瀬が加わり…。
公安やら中国政府やらどんどん話がでかくなっていくにも関わらず、我関せずと地道な捜査を続けていく佐江は、失う物が無いってのもありますが筋が通っていて気持ちが良い。
ラストで爆発させた怒りには、前作の悔恨もあるのでしょうがすかっとしました。



(古)

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